ハロウィーン13 ページ13
「マクゴナガル先生、聞いてください。…三人とも私を探しに来てくれたんです」
ハーマイオニーの言葉に、セレナ達はまるで何言ってるのと言いたげに彼女の顔を見た。
そんなセレナたちを他所に、ハーマイオニーは覚悟を目に宿し先生二人に対して嘘をつき続ける。
「私がトロールを探しに来たんです。…私、私一人でやっつけられると思いました。あの、本でトロールについては色んなことを知ってたので…
もし三人が私を見つけてくれなかったら、私、今頃死んでました。
セレナがトロールを引き付けて、ハリーが鼻に杖を差して、ロンが棍棒でノックアウトしてくれました。三人とも誰かを呼ぶ時間なんて無かったんです。
三人が来てくれた時には、私、もう殺される寸前で…」
ブルっと身体を震わせるハーマイオニーの言葉に同調するように、三人はその通りですといった表情を装った。
マクゴナガル先生はそれでしたらと三人を見たあとハーマイオニーをじっと見つめた。
「ミス・グレンジャー、なんと愚かしいことを…たった一人で野生のトロールを捕まえようだなんて、そんな恐ろしいことをどうして考えたのですか？」
マクゴナガルから初めて叱られたハーマイオニーはシュンと項垂れた。
規則を破るなんてことが今まで一度もなかったハーマイオニーが、規則を破ったフリをしているーーー。
それも喧嘩していたハリーとロンを庇うために。
セレナはチラッと二人を盗み見ると、まるで信じられないものを見たかのように目をカッと大きく開けてハーマイオニーを見ていた。
「ミス・グレンジャー、グリフィンドールから五点減点です。貴女には失望しました。怪我がないならグリフィンドール塔に帰った方が良いでしょう。…生徒たちがさっき中断したパーティーの続きを寮でやってます」
マクゴナガルの言葉にハーマイオニーはセレナたちに目もくれず、先に帰って行った。
マクゴナガルは今度はセレナ達に向き合った。
「先程も言いましたが、貴方達は運が良かった。でも、大人の野生のトロールと戦える一年生はそうざらにいません。一人五点ずつあげましょう。ミス・ウィンクルムはスネイプ先生に任せて帰りなさい」
その言葉通りに、セブルスは早々とハリーからひったくるようにセレナを小脇に抱えた。
ハリーは何か言いたげだったがセレナが大丈夫だと微笑むと、大人しくロンと共にトイレから出ていった。
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
