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伏黒side
伏黒「はぁ……」
今日は、五条先生の…いや昔、近所で知り合ったAさんと会う日…
忙しいのにも関わらず、すぐに時間を作ってくれるあたり、本当にすごい人だと思う
何度か五条先生に彼女の惚気はいくつか聞いてきたけどまさかAさんとは思わなかったな
性格は似てるなーって薄々と思っていたけども
『あ、恵くん〜、おまたせ!まった?』
伏黒「いえ、さっき来たばっかりです」
嘘だ、約束の1時間前に来てしまった、しかも昨日は寝れなかったレベル…
まぁ絶対こんなこと言わねぇけど…
『んー?ほんとかな?まぁ別に早く来ようが遅く来ようが君に任せるけど、無理しちゃダメだよ』
伏黒「はい……」
そしてあっけらかにバレてる…そうだこの人はよく人を見て行動する人だ
お人好しのくせに世話焼き……いい性格してる善人と言ってもおかしくないだろう
『ふふっにしても、急に会いたいなんてどしたの?』
伏黒「いや、俺自身も今まで暇じゃなかったんですけど、今は落ち着いてて、どーせなら会いたいなと」
一応、呪術師ということは彼女には伝えてない、呪いも多分見えてないだろうし…
だから任務でバタバタしてたなんて言えないに決まっている……
高専の事も、表向きには宗教系学校……だがその宗教系って聞いて普通じゃないと思うのに違いない
だから何も言ってないんだ
怪しくて仕方ないだろう、それもあって会うのに抵抗があったんだよな……
『ほー?バイト?
そういえば寮があるって言ってたし、君もあのアパートからいなくなったからお金必要だよね…?お世辞かもしれないけど、金銭的には大丈夫?』
伏黒「……はい、大丈夫です」
払わないといけないのは特にない、うちの学校は学費も寮費も全て免除してくれている
まぁバイト?って例えてくれている当たり話がしやすくて助かる…学生でも呪術師だから給料あるし
仕事っちゃ仕事だよな
『そかそか〜良かった〜
恵くん見ない間にすごい大きくなってるし、逞しくなったけどやっぱり私は心配する、辛くなったら言うんだよ?いつでも聞くさ』
伏黒「ほんと、貴方って人は……」
相変わらず、そこは昔から変わってないよな…あの適当な五条先生に効果があるわけだ……
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作者名:なの | 作成日時:2021年1月2日 1時