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Aside
次の日、富澤さんは目を覚ました。
でも、次は何が起こるかは分からない。
「富澤さん、おはようございます。体調は、どうですか?」
富「大丈夫。ねぇ、少しお話出来る?忙しくなければ………。」
「いいですね!ちょうど、暇してたんでw」
歳も、少し近いからよく話をする。
富「座って?」
「ありがとうございます。」
富「どう?ちゃんと、話し合えた?」
「私が、一方的に伝えただけなんですけどね。」
富「先生なら、別れまで後3週間。
あなたなら、大切な人に何を伝える?」
「えっ?」
富「何か、私ってもう長くないじゃない?
だから、大切な人に何を伝えるかな〜って考えてたのね。
もし、その先生がトロント医大?に行くまで、3週間だとしたらなんて伝える?」
少し、悩んだ。
伝えることが、ありすぎるから。
「前、指導医でもあるって言ったじゃないですか。まず、ここまでこれたのもその、指導してくれたおかげだから、ありがとうって。
それと、鈴木会社知ってます?」
富「あの、有名なところ?」
「私は、旧 鈴木なんですけど、そこの娘なんです。跡継ぎが必要って、父は言ってて。結婚についても、認めてくれなかったんですね。
それが、申し訳ないなってことも。
後は、もっとこの世にはいい人いるのに、
私を、選んでくれてありがとうって言います。
でも、まだ伝えたいことはありますけどね。」
富「この世には、もっといい人がいるって、私も言っちゃったの。
彼、『この世に、いい人はいるかもしれないけど、好きになったのは未知だから。好きになったら、仕方ないだろ』って言ってくれたの。
私を、選んでくれてありがとう、じゃなくて。
私は、あなたとこんなふうに慣れてよかった、の方がいいんじゃない?」
「そうですね………。
私、よく言われるんです。
『一人で抱え込むな』って。
それが、凄く嬉しいんです。私は、あんな家庭だから一人で抱え込んで、最後は泣いてました。でも、ここに来てからは皆さん、『話していいよ』って言ってくれます。
そんな、人に出会えて幸せです。」
富「やっぱり、結婚するって大変だけど
いいことも、その倍あるわよね。」
「そうですね。」
富澤さんには、いつもたくさんのことを
教えられる。
そして、救われる。
ずっと、話していたい。
まだ、生きて欲しい。お願いします。
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まっちゃん(プロフ) - shizunoさん» ご感想ありがとうございます!とても、嬉しいです!!できるだけ、休日で更新頑張りますので、4章を楽しみにしていただけたら嬉しいです! (2018年9月16日 22時) (レス) id: 0cbfc4c6bb (このIDを非表示/違反報告)
shizuno(プロフ) - この作品大好きです!4楽しみにしてます! (2018年9月16日 22時) (レス) id: 21f7dd5f90 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん(プロフ) - みくさん» 忘れていました!すみません。 (2018年9月9日 12時) (レス) id: 0cbfc4c6bb (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん(プロフ) - ´・ω・さん» すみません!忘れてました! (2018年9月9日 12時) (レス) id: 0cbfc4c6bb (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - オリフラ外さなくていいんですか? (2018年9月9日 12時) (レス) id: 5382e69d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃん | 作成日時:2018年9月8日 22時