キャンパス [ O.S ] (ページ8)

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大野さんに言われて思い出す。

恐怖と隣合わせの日々・・・

(どうせ、逃げれない・・・)

そう、思うとまた、泣きそうになる。

俯いて、唇をグッと噛み締める。

(ここは、仕事場。プライベートを持ち出しちゃダメ。)

そう、自分に言い聞かせる。

｢・・・しさん｣

｢五十嵐さーん！｣

｢あっはい！｣

潤｢顔色悪いけど、大丈夫？｣

｢ごめんなさい、ぼーっとしちゃって｣

潤｢体調悪かったらちゃんと言ってよ？｣

｢はい。ありがとうございます。｣

(松本さんってクールなイメージだったけど、優しいんだなぁ)

なんて、ことを考えてたら

｢ガチャッ｣

｢うぃっす｣

(あっ、櫻井さんだ。)

｢あの、今日から2ヶ月マネジャーを務めさせて頂きます五十嵐Aです。｣

急いで、挨拶をすると

翔｢あー！佐野っちの代わりか！｣

そう言うと、櫻井さんはちょっとかしこまって

翔｢櫻井翔です。よろしくお願いします。｣

ニコッと笑ってそういった。

パッチリとした二重にふっくらとした唇。

この顔で、この笑顔

(すごい、迫力)

なんて思いながら、佐野さんがこの部屋に私を通す前に説明してくださった今日の予定を彼らに伝える。