想定外 ページ2
仕事は、当然社長のスケジュールの調整など社長近辺の管理。
だから、彼らと会う事は今までもこれからもない。
まあ、彼らのファンと言う訳でもないので、撮影チームの女性陣に｢もったいなーい。｣と言われても、なにも思わない。
そうこう考えているうちに会社につく。
｢おはようございます。｣
社長｢おお、五十嵐。｣
｢朝のコーヒーです。｣
社長｢ありがとう。｣
いつも通りスケジュール張を開き、今日の予定を読み上げる。
｢今日は、11時から13時までX会社の社長と会食。14時からは｣
しかし、ここで私の言葉は社長によって遮られることになる
社長｢五十嵐｣
｢はい。｣
社長｢ちょっと言い難いことなんだが・・・｣
｢？なんなりとお申し付けください。｣
社長｢・・・今日から2ヶ月、お前は秘書としてではなく、マネージャーとして違う会社で働いてくれ。｣
｢へっ？｣
社長｢いやー、古い仲の友人の会社が困っていてね。私も昔は何かと世話になったことだし、断れなくてね。そこで、お前は優秀だから適任だと思ってな｣
(・・・えっ？何で？えっ？)
思考回路がシャットアウトする
｢行ってくれるな？｣
｢・・・・・・・はい。｣
訳が分からないまま返事をした。
社長｢じゃあ、今からここに向かってくれ。｣
｢えっっ、今からですか！？｣
社長｢すまんな。相手も多忙なようで時間が今日しかとれなかったらしい。｣
｢わっわかりました。｣
訳が分からないまま社長に指定された場所までタクシーで行く。
着いたのは、高層ビルだった。
｢・・・でかっ｣
思わず、声を漏らす。
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作者名：楓 | 作成日時：2018年5月5日 17時
