sing 2 ページ10
次の日も、なんとなく気になって作業室の前を覗いてみるが誰もいない。
「…まじで諦めたのか。」
昨日テヒョンが言っていた“やべぇボーカル”ってのも気になるけど
なんで俺は動揺してるんだ？
いや拒否ったの俺だし
ただあんだけグイグイ来られてたのにいきなり来なくなったらそりゃ気になるだろ
心做しか早歩きになって、元来た道を戻ってエレベーターに乗ろうとしてた。
〜♪
ふと、ギターを鳴らす音が聞こえて足が止まった。
どうやら防音室から聞こえてくるみたいだ。
防音室なのに聞こえたのは、少しだけ扉が空いていたから
俺の中の好奇心が
震えた。
そこから中を覗くと
「うーん、ここは…ファ？ド？
ん〜分からん〜…」
なんか、
おるんやけどぉ(震え)
え、なに
そこにいたのお前
てかなにしてんだ俺
覗きとか
いや、ドア開いてんのが悪いだろ
ていうか、
ていうか！！！
「コードめちゃめちゃだろ！！！」
バンッ！！
なんっだそのコード！！！
聞く方が辛いわ！！！
たまらずドアを開けて叫んだら
「あ、シュガさん！」
だから突然ドアが開いてつっこんできた俺の存在に、数秒固まったあいつは俺のことをシュガさんと呼んできた。
しゅが…さん…
なんかいまムズっとした。
「って違う。お前どうやったらそんなコード進行になんだ。作曲の基本もなってねぇじゃねーか」
「あれー…一応教科書買ってみたんですけど」
そう言って見せてきたのは
“作曲初心者のためのガイドブック”
“これで君もモーツァルト！！”
“神の歌、作りませんか？”
…怪しい以外の言葉が見つからん。
「基本だけでも知ろうと思って。それで頑張ってたんですけど…」
「その前に基本も知らんかったのかお前は」
「でも今は知ってますよ！」
「…」
ドヤ顔すんな
「で、なんか作れたらシュガさんに聞いてもらおうと思ってました。それでー、」
こつ、こつ、と指先でギターを叩く音。
その癖が妙に気になった。
「私に、作曲教えてくださいってもう1度言おうと思ってたんです。」
「…」
「あ、ネタバレしちゃった」
あっちゃーって言ってるけど本当にそう思ってるのか分からない。
何故こいつの声はこんなにも俺の耳に届くのかも分からない。
どうやったら、
こいつが諦めるのかも分からない。
「おい、ギター貸せ」
気づけば俺は手を差し出してギターを触っていた。
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どーん(プロフ) - ももじゅんさん» ご指摘ありがとうございます！ (2018年3月10日 13時) (
レス) id: 8428f10979 (このIDを非表示/違反報告)
ももじゅん(プロフ) - 過保護のページで「避難したい」は「批難したい」ではないでしょうか。修正お願いします！ (2018年3月10日 12時) (レス) id: eef8b7311d (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - なるほど、わかりました！！ (2018年3月5日 0時) (レス) id: dd4f4b9a77 (このIDを非表示/違反報告)
どーん(プロフ) - ほのさん» ありがとうございます！私もそれ思っていたのですが、変える機会をいつにしようか迷ってるうちにズルズルと…となってしまってるのでこんなことになりました(´；ω；｀)ご指摘ありがとうございます！ (2018年3月4日 11時) (レス) id: 8428f10979 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - いつも読ませていただいてます！！ドキドキしっぱなです笑笑これからも頑張ってください！少し気になったのですが、ナムさんがラプモンになっていますが、RMに変わったので、、、と思いました！これからも楽しみにしてます！！ (2018年3月4日 1時) (レス) id: dd4f4b9a77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どーん | 作成日時：2018年1月14日 11時
