オルタナな出会い 4 ページ5
混乱してる俺をどうどうとマネヒョンが落ち着かせると、
「ユンギ、この子はサセンじゃないよ。
最近うちの練習生として入ってきたんだ」
「…まじかよ」
全然知らなかった。
「わりぃ」
『いえ、なんか驚かせてすみません』
そういって頭をさげるA…さん?
いやでもこいつ、俺に告白してきたんだけど?
『告白じゃないです』
「は?」
なんでわかった?
『顔に書いてますよ』
ギクッ
なんだこいつ。
すると、今までずっと変わってなかった真顔が、少しだけ眉毛を下げ気味に
『さっきは少し興奮してしまって…さっきの、曲を聞いた時…』
「曲…?」
「なるほど、やっとユンギの作業見れたんだね」
『はい』
は?なに?
「これ、内緒なんだけど、Aちゃんをうちの社長がスカウトした時、ユンギがまだ温めてた曲を聞かせたんだよ」
「は!?」
何勝手なことやってんだ代表!!
てか内緒の意味!!!
「1回ユンギがUSB忘れた時に勝手にコピーしたって言ってたな」
はぁ!?勝手なことしやがって!!
「それを彼女が聞いて、すごく感動したらしいんだよ」
『はい、あの、是非とも作った人に会いたいと思って…
今日たまたまここで寝てたら聞き覚えのある曲が聞こえてきたので』
「いやいや待て待て待て」
まず寝てたってどういうことだ。
そんなどうでもいいことが気になるけど、なんだかめんどくさい方向に言ってる気がするのは気のせいじゃないだろうな
汗がダラダラと出てくるけど、気のせいでもなかったみたいだ。
女はすぅ、と息を吸い込むと
『私、あなたの曲が“好きです。”
どうか私に作曲を教えてください』
こっちに響く、綺麗すぎる声に
つい、その“好き”かよと心の中で突っ込んだ。
急展開過ぎてついていけない。
というか勘違いした俺が恥ずかしい
なんかキラキラした目でこっちみてくるし…
それやめて欲しい。すっげぇ居心地悪い。
「ユンギ、教えてやったら?」
救いのマネヒョンでさえもこう言ってくる。
どいつも、こいつも…っ!!
「え、嫌だ」
『…!!ナンデデスカ!』
「めんどくせぇ!」
『作曲の邪魔しません』
「ヤダ」
『作業を見るだけでも!』
「一人がいい」
『せめてコード進行のやり方だけでも!!』
「…(引)」
『…(押)』
なんだこいつ!!!!
この突拍子もない出会いのせいで
俺の世界が、突然の加速度をつけて反回転しだしたと
何ひとつ、気づかなかった。
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どーん(プロフ) - ももじゅんさん» ご指摘ありがとうございます! (2018年3月10日 13時) (レス) id: 8428f10979 (このIDを非表示/違反報告)
ももじゅん(プロフ) - 過保護のページで「避難したい」は「批難したい」ではないでしょうか。修正お願いします! (2018年3月10日 12時) (レス) id: eef8b7311d (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - なるほど、わかりました!! (2018年3月5日 0時) (レス) id: dd4f4b9a77 (このIDを非表示/違反報告)
どーん(プロフ) - ほのさん» ありがとうございます!私もそれ思っていたのですが、変える機会をいつにしようか迷ってるうちにズルズルと…となってしまってるのでこんなことになりました(´;ω;`)ご指摘ありがとうございます! (2018年3月4日 11時) (レス) id: 8428f10979 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - いつも読ませていただいてます!!ドキドキしっぱなです笑笑これからも頑張ってください!少し気になったのですが、ナムさんがラプモンになっていますが、RMに変わったので、、、と思いました!これからも楽しみにしてます!! (2018年3月4日 1時) (レス) id: dd4f4b9a77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どーん | 作成日時:2018年1月14日 11時