番外編#2 ヒソカの独り言(2) ページ34
犬の警備を潜り抜けて森へ抜ける。
いつもなら大通りの方へ向かうところだけど、今日は違う。
久しぶりに船に乗って、あの場所へと向かうのだ。
船員「お兄さんどこまで？」
ヒソカ「ルクソ地方まで」
船員「珍しいねぇ。」
ここからだと大体2日くらいだろうか。
ぐぐっと伸びをして横になることにした。
軋む天板を眺めながら思い出すのは、過去のこと。
*
？『何持ってんの？』
ヒソカ『人肉』
？『えー、臭いし捨てなよ。』
ヒソカ『…でも僕の両親のものなんだ。』
？『アンタがやったの？』
ヒソカ『うん。』
？『ふーん、自分でやっといてせめてもの惜別はあるのね。アンタ変な奴だね。』
ヒソカ『そんな僕に話しかける君も十分変な奴だと思うけどね。』
？『ははっ、言うね 気に入ったわ。
アタシも一人なの。一緒に来る？』
ヒソカ『…。』
*
？『ヒソカ、貴方には彼らを守って欲しいの。』
ヒソカ『守る？僕が？君が一番わかってるだろう、僕がそんなのに向いてないって。』
？『うるさいわね、信じて頼んでるんだから黙って聞いとけばいいの。』
ヒソカ『ふーん…まぁいいけど。』
？『彼らを守ってやれる人が見つかるまで、それまででいいの。』
ヒソカ『げっ、あと何年かけるつもりだい？僕 そんなに暇じゃないんだけど。』
？『…もう長くないの。お願い、ヒソカ。』
ヒソカ『…。』
*
あんなに偉そうで自信家だったのに、本当に死んじゃうなんてね。
…でも、気のせいかもしれないけど、君が居ない世界は、ちょっとだけ色褪せた感じがするよ。
心地よい揺れと襲ってきた眠気に、そのまま身を任せて目を瞑った。
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かにかま(プロフ) - (名前)さきのさん» コメントありがとうございます。褒められると伸びるタイプなので、そう言って頂けて嬉しいです笑 今後ともお楽しみ頂けますように精進しますね。 (2019年10月1日 0時) (
レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)さきの(プロフ) - 毎日1話ずつ更新してくださってありがとうございます！1日の終わりにこの小説を楽しみにしています^ ^更新頑張ってください！！ (2019年9月30日 23時) (レス) id: 7fbb21366a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 林 香織?さん» 素敵なコメントをありがとうございます！ これから紐解いていくので、楽しんで頂けたらうれしいです(^^) (2019年9月24日 19時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
林 香織?(プロフ) - この小説めっちゃ好きです…ヒソカの大事な人の事も気になりますし、不器用な夢主、愛に気づかないクラピカ。めちゃくちゃ面白いです！更新ファイトです！ (2019年9月24日 16時) (レス) id: 3baa06326a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 音かなでさん» わわっ！とても励みになるコメントをありがとうございます。これからも楽しんでもらえますように精進しますね。 (2019年9月11日 22時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2019年9月6日 22時
