沖田さんはお巡りさん6 ページ8
「つーか、俺警察なんだけど。」
男の人は、そう呟いた。
「けっ、警察の方…」
なるほど、詐欺師捕まえる方の人だった。
確かに、黒服に身を包んで、刀を持っている。
これは……
「…と、いうことは………えっ…と…………もしかして…なんですけど………し、…真選組…」
「そうでさァ。」
そう言うと、男の人はほれ、と警察手帳を取り出してこちらに投げた。
幕府特別武装警察真選組と書かれた黒い手帳には、彼の写真。
「一番隊隊長沖田総悟…隊長……沖田…」
「次期副長、でさァ。」
と、沖田さん…?はどや顔で言う。
「…………す、凄い…ですね…………ま、だ…お若いのに……。」
「アンタと変わんねーだろィ。俺18だし。アンタは?」
「えっ………にっ…」
「2?」
「20…………。」
私がそう言うと、沖田さんは笑い始めた。
「…なっ、何がおっ、お、かしいんですかっ!」
「フフッ…いやー、ククク、アンタどう見ても年上に見えねーからよォ…フフ、おかしいや…クス」
「失礼ですよ…っ、気にしてるのに…!」
笑いすぎでは?というくらい笑った沖田さん。
バカにされてるのか、若くみられているのか…。なんか複雑。
「で、アンタの名前は?」
「うぐっ…」
あまりにもじろじろと見てくるので、“の、覗き込まないで下さい!”と言うと、“あー、悪ィ”と気の抜けた返事が返された。
・
「…A…………、……………A……です。」
「ふーん…。Aさん。」
“よろしく”と、いたずらっ子のような笑顔で言ってきた沖田さんに、私は無意識に
「…よろしく、…お願いします。」
と答えていた。
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神桜(プロフ) - 初めましてコメント失礼します。主人公の設定が初めてのタイプでとても面白いです!まだ途中までしか読んでませんが、今日から寝る前に読もうと思います(^^) (2021年6月27日 15時) (レス) id: 86ea1c42a8 (このIDを非表示/違反報告)
夕鈴(プロフ) - 夏水さん» ありがとうございます。面白いと言っていただけて、本当に嬉しいです!!これからも、沖田君との進展を、優しく見守ってくださいね♪これからも、更新頑張りますので、応援よろしくお願いします! (2020年9月6日 13時) (レス) id: 682d5e9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
夏水 - 凄く面白いです!ハマってしまいました!!!更新頑張って下さい! (2020年9月4日 15時) (レス) id: 37e7995d1b (このIDを非表示/違反報告)
夕鈴(プロフ) - チノちゃんさん» コメント、ありがとうございます。コメントして下さると、やる気が湧いてきます!!もっと面白い作品を目指して、頑張りますね!!沖田君とくっつけて、早くイチャイチャさせたいです(笑) (2020年9月4日 8時) (レス) id: 682d5e9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
チノちゃん(プロフ) - 設定がまず最高です!そして面白い!私的にはとても好きです! (2020年9月3日 23時) (レス) id: 5e7e485832 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夕鈴 | 作成日時:2020年8月27日 8時