school smoker【Ryohei A】 (ページ29)

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真面目な優等生のフリをして

周囲を味方につけるのは容易かった

上部の笑顔ひとつで人に気にいられる術も知っていた

だけど今は違う。ほかの誰に好かれても意味がない。

他の誰に恨まれても

私が会いたいのは先生だけなんだ

『先生！』

阿ピクっ

『よかった！やっと1人の時に会えてっ、他の子達は？』

阿「いや…もうとっくに…」

『そっかぁ待ったかいがあったなー！先生明日も遅くなる？』

阿「…」

『そしたら私また此処で待って』

阿「やめとけば

そんなとこ見られたらまたケガ増えんじゃない？」

『なんだ…知ってたのか…。』

阿「初めからな。全部知っててわざと見ない振りしてたんだよ。」

『先…』

阿「バカかてめぇは

つまんない意地張ってんじゃねーよ、自分の立場不利にまでして粘る必要どこにもねぇだろ、お前はもう少し利口な奴だと思っただけどなぁ？」

『変わったのは先生のせいだよ？

先生が私はここまでしぶとくさせてるんだよ。

先生あのね私もういい子ぶるのは______』

阿「…黙れよ

お前の話なんか聞きたくない。」

『せん…』

阿「二度と俺に話しかけんな」

先生に嫌われた。

出て欲しくもないのに涙が出た。

持っていたジッポライターが足元に落ちると共に私も崩れ落ちた。

これほどの悲しみは味わったことがなかった。