保健室の濱田先生【紫】 (ページ8)

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８. 。ページ8

重岡「っし、やっと着いた」

『そうだね、？』

結局どこかに寄るわけでもなく

真っ直ぐ私の家まで送ってくれた。

何でデートとか言ったんだろう

重岡「濱ちゃんの顔見た？」

『いや、怒ってたし見れるわけないじゃん』

重岡「あー、そうなん？もったいな」

重岡はしてやった感丸出しのニヤケ顔

『変な顔』

重岡「うっさいねん」

軽く頭をパシッと叩かれる。

「じゃ、また明日」と言いながら重岡は帰って行った

ほんっとに不思議な奴

_______

次の日の朝。

今日こそは放課後先生に会いに行こう！

そう意気込んで席に着いた。

「あと1週間で夏休みなんやけど、」

あ、もう夏休み？うそ！？

担任の連絡でようやく気づく。

今年の休みは何しようかな～と

呑気に考えていたら、

「補習のある生徒は最初の2週間学校に来るように」

……え

あれ、あれれ？

重岡「うーわ、最悪や」

『し、重岡補習？』

重岡「…そうやけど」

『ドンマイ』

重岡「お前もやんけ」

あ…

やっぱりそうだよね、？

重岡「Aの点数全部知ってるわ」

『う、うるさいな！頭悪いもん！』

重岡「自分で言うなや」

あの独特な笑い声で私を馬鹿にする重岡

でも、これでも重岡より頭いいし

夏休み削られるのは痛い…

「よしっ、じゃあ次の授業の準備しとき」

そう言いながら担任は教室から出て行った

私が苦手なのは、英語と数学

2週間全部補習出るわけじゃないから良かったけど

赤点2教科とっちゃったからなぁ…

『はぁ…』

重岡「Aまだ2教科やん、俺全部やで？」

『あ、そう考えたら気楽になったかも』

重岡「うざ」

2週間乗り切れば普通に夏休みだし、

頑張ってみようかな～なんて。

私にしては珍しくやる気が出た。