保健室の濱田先生【紫】 (ページ4)

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４. 。ページ4

次の日の朝

私はいつも通り重岡と学校へ向かう

あ、言い忘れてたけど

重岡は昔っからの幼馴染で家が近い。

『ねえ』

重岡「ん？」

『濱田先生ってどんな人タイプなんやろ』

一向に振り向いてくれる気配のない先生

やっぱり好きな人のタイプは気になるもの

重岡「少なくとも子供っぽいお前は眼中に無いやろ」

『そんなストレートに言わなくてもいいじゃん！』

重岡「ほんまのこと」

でも、やっぱりそうなのかな…

大人っぽい人が好きだったりするのかな…

『私そんな子供っぽい？』

重岡「めちゃくちゃ子供」

『っ～、そんな重岡は好きな人いないの！？』

からかわれてることにイラッときて

話を逸らすために話題を振る

すると重岡は私をじーっと見つめてきた

重岡「…おったらお前なんかに構ってへんわ」

『あ～、それもそっか！』

重岡「ほんっまむかつくな、お前…！」

『はっ！？ちょ、なに！』

思いっきり重岡に頬を引っ張られる

それが思った以上に痛くて…

女子に力加減しないとかほんとやばい奴

「あ、濱田先生だ！」

「先生おはよう！」

そんな声が後ろから聞こえてきた

女子生徒数人が私達を走って追い越すと、

目の前にいた濱田先生に駆け寄っていた。

あれ、もう学校着いてたんだ

濱田「お～、おはようさん」

「先生今日もかっこええ！」

濱田「ほんまぁ？嬉しいやんけ！」

え、なに

何でそんなデレデレしてるの！？

『私の濱田先生が…！』

重岡「いや、お前のちゃうやろ」

『わ、私のなの！』

そんな思いが届いたのか、

先生がチラッと私に目を向けてくれた

…って思ったのに

濱田「君も今日可愛えよ」

そう言いながら目の前の女子生徒の頭を撫でた

しかも、目線は私を見つめたまま

あの嫌な笑みで私を見ながら

『なっ…！』

先生の目の前にいる女子生徒はもう顔が真っ赤

それを見て私はイライラしてしまった

『っ、重岡行こ！』

重岡「…」

重岡の腕を掴んで歩こうとしたら、

グイッと重岡が私の肩を引き寄せた。

『わっ、』

重岡「濱ちゃん、おはよ」

わざわざ濱田先生の前まで言って挨拶する重岡

濱田「…はよ」

重岡「よし、行くで」

『えっ、うん』

何故急にこんなことをしたのか謎だけど、

重岡の歩幅に合わせて私は校舎に入った。