私の秘密を握るのは赤髪の彼。

【激怒】彼には出演拒否の企画があるらしい！？ ページ41

ｴｲｼﾞ「はぁーい、アバンティーズセカチャンです〜。彼がね、怒っていらっしゃいます。」


また回し始めたよ、飽きないねぇ。

今僕の前にはりくが正座をしている。

カメラに映る光景はまさにデジャブだろう。

回ってるとか気にせずに怒るときは怒る。


『あのね、りく。僕、露出が多いときとか薄着のときにカメラに映るの嫌なの。裸なんてもってのほか！りくが水系の撮影のとき、全部出演拒否したんだから知ってるよね？』

ｽｼﾘｸ「…はい、知ってました。」

『じゃぁ、なんで先輩方を止めてくれなかった？』

ｽｼﾘｸ「面白いかなと思ったので、止めるの忘れてました…ごめんなさい…。」


しゅんとしてるからちょっと可愛そうになってきた。


『わかる、わかるよ？どんだけ変態でも先輩だもんね、断れないよな。』

ｽｼﾘｸ「そうなんだよ、変態でも先輩だから…。」

ｿﾗﾁｨ「おい、お前ら！」


よし、これで少しは重い空気も開放されただろうか。


ﾂﾘﾒ「ねぇねぇ、一つ聞いていい？」

『なんですか？』

ﾂﾘﾒ「なんで水系の撮影、だめなの？」


…やば、こいつ。

この雰囲気でよく聞けたな。

さすがツリメさんはアバンの中でのびのび育てられただけあるわ。


『あっと、それは…』


どうしよう、なんて答えたら辻褄が合うのだろうか。

もちろん理由は女だからなんだけど…。


ｴｲｼﾞ「A、背中に傷があるんだって。小さいころについた。」


エイちゃんが、僕が言葉に詰まったのを見かねてかわりに答えてくれた。

だからそれに合わせる。


『そうなんですよね。だから水で濡れたら透けちゃうし、夏とか薄着でもうっすら見えるじゃないですか？だからNGなんです。みんなに心配かけたくないし。』

ﾂﾘﾒ「そうなのかぁ〜！」


…よかった、納得してもらえたみたいだ。


ﾂﾘﾒ「…あれ？なんでエイちゃんが知ってるの？」

ﾘｸｦ「確かにっ！」

ｿﾗﾁｨ「あ〜やしぃなぁ〜？」


…なんでそこには気がつくんだよぉ！



ｴｲｼﾞ「あー、それはねぇ…」


今度はエイちゃんが言葉に詰まってしまった。

なんか適当に言っておけばいっか…。


『昨日、お風呂入って脱衣所で着替えてたらエイちゃんが来て、見られちゃったんだよ。だから今日もエイちゃんは傷の事知ってたから一緒にお風呂はいったんっすよね。』

ﾂﾘﾒ「そかそか〜！」


やっぱりのびのびなのかいっ！


ｴｲｼﾞ「てなわけで、ばいばーい！」

『締め方雑っすね。』

Twitter→←Twitter

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す