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お買い物。 ページ26

エイジ「あ、起きた。」

「むぅ…?」


目の前にはエイジさん。

近すぎね?とか考える。

…ちゃうわ、私が抱きついてるんだわ。


『っ!ごめんなさい!』

エイジ「大丈夫だよ〜。」

『…エイジさん、ちゃんと寝ました?』

エイジ「んぁ?…あ〜、まぁね。」

『絶対に寝てないじゃん…。』


時計で時間を確認すると11時。

みんなを起こすまでは後2時間か…。

お腹すくだろうし、ご飯でも作るかぁ。


『エイジさん、キッチン借りてもいいですか?』

エイジ「ん〜。」

『あ、だめでした?』

エイジ「いや、いいんだけどさ。呼び方かたくない?」

『いや、でも、先輩ですし…。』

エイジ「俺が許可したからいいのです〜。敬語も無しね。」

『えぇ、マジすか…。ん〜、じゃぁ、エイジくん…?』


じーっと見つめてくる。

ちょっと不服そうだ。

あー、あっちか。


『わかった!エイちゃんだ。』


そう言うとニコッと笑った。

うん、かわいいね。


エイジ「これからはそうやって言ってね、A。」


不意打ちすぎて顔が赤くなる。

かわいい〜、とか言って頭をわしゃわしゃしてくる。

それから逃げるように、話を変える。


『〜っ!僕!買い物行ってきますねっ!…じゃない、行ってくる!』


言い直した私のことを笑う。


エイジ「俺しかいないのに僕って言うの?」


『言っとかないと、ボロが出ちゃうじゃん。』

エイジ「あぁー、なる。ちなみになんで買い物?」

『みんなが起きる頃にお腹空かせてるかなぁ、って思って。』

エイジ「…ここ東京だよ?買い物、バレちゃうよ?」

『私には秘策があるんですよ!』


そう言って、つけていたウィッグを外す。


エイジ「…なるほどね。」


少し髪の毛を整えて、出掛ける準備をした。


『じゃ、行ってきますね。』

エイジ「行ってらっしゃい。」

『あ、ちゃんと寝ててくださいね?』

エイジ「え、無理。」

『…寝てなかったら、エイジさ…じゃない、エイちゃんのご飯、用意しないから。』

エイジ「…わぁったよ。」

『はい、じゃぁ行ってきます。』

エイジ「気をつけてね。」


そう言って、下までお見送りに来てくれたエイちゃんは本当に優しい人だ。

ただいま。→←.



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霧雨(プロフ) - ネコウサさん» えぇ、めっちゃ嬉しいこと言ってくれますね!最近全然更新できてなくてごめんなさい…。頑張って投稿してくんで、よろしくお願いしますーーーーーー! (2019年5月12日 10時) (レス) id: d2678613dc (このIDを非表示/違反報告)
ネコウサ - おい、この作品大好き過ぎんだよどうしてくれんだ〜ーーー〜ーーーーーー (2019年5月7日 17時) (レス) id: cb597fc79d (このIDを非表示/違反報告)
霧雨(プロフ) - まぁちゅさん» はじめまして!そう言ってもらえるとめっちゃ嬉しいです…!ありがとうございますっ!頑張りますー! (2019年4月4日 8時) (レス) id: d2678613dc (このIDを非表示/違反報告)
まぁちゅ(プロフ) - はじめまして!更新のたびソワソワしながら拝見させてもらってます!更新楽しみにしてます。頑張って下さい! (2019年4月4日 8時) (レス) id: 62d81fc1a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霧雨 | 作成日時:2019年3月30日 23時

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