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お風呂。 ページ20

それから、1時間位がたった頃、エイジさんが話しかけてきた。


エイジ「そうだ、A?」

『はい?』

エイジ「風呂はいる?昨日入る前に寝ちゃったでしょ?」


…お風呂はやばい。

危険すぎる。


『あぁ、でも!…僕、着替え持ってきてないんですよね。荷物多すぎると親に疑われるので…。』

エイジ「え、じゃぁ今まではどうしてたの?」

『こっちに来ると大抵、りくの家に泊まるんですよ。なんでりくの服を着てました。』

エイジ「…ふぅん、そうなんだ。まぁ、俺の服貸してやるから入ってきなよ。」


…やばい、逃げ道を失った。

これは入るしかないか…。

都合のいいことに、他の人はみんな寝てるし、エイジさんが覗きをすることはないだろう…と信じたい。


『…じゃ、お言葉に甘えてお借りします。』

エイジ「どうぞぉ〜。服とバスタオルは後で洗面所に置いとくな。」

『ありがとうございます、お願いします!』


そう言って、私はお風呂に向かった。

お風呂場は男だらけにもかかわらず、意外ときれいだった。

お風呂に入るとき、僕はYouTuberの《A》ではなくなる。

体と頭を洗ったあと、湯船に浸かる。


『…ふぁ〜、きもちぃ。』


そうつぶやいたとき、洗面所のドアが開く音がした。

やばっ、今の声聞かれてないよね!?


エイジ「A〜?ここに置いとくよ〜。」

『あっ、はい!ありがとうございまーす!』


…ボロが出る前にとっとと出てしまおう。

持ってきてもらったタオルで体を拭き、家から持ってきていた下着を身につける。

とりあえず、彼が持ってきてくれたズボンを履く。

…大きすぎる。

紐をありえないくらい引っ張ってなんとか履く。

それでも落ちてきそうだ。

彼のスウェットを濡らすわけにはいかないので、まだ着ないで髪の毛の水分をタオルで吸収。


エイジ「そうそう、A〜?ドライヤーは…」


そう言いながら扉を開けたのは、赤髪の彼。


「『えっ…』」


…終わった。

彼に知られてしまった。






"私"の最大の秘密を──。

秘密。→←おやすみなさい。



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霧雨(プロフ) - ネコウサさん» えぇ、めっちゃ嬉しいこと言ってくれますね!最近全然更新できてなくてごめんなさい…。頑張って投稿してくんで、よろしくお願いしますーーーーーー! (2019年5月12日 10時) (レス) id: d2678613dc (このIDを非表示/違反報告)
ネコウサ - おい、この作品大好き過ぎんだよどうしてくれんだ〜ーーー〜ーーーーーー (2019年5月7日 17時) (レス) id: cb597fc79d (このIDを非表示/違反報告)
霧雨(プロフ) - まぁちゅさん» はじめまして!そう言ってもらえるとめっちゃ嬉しいです…!ありがとうございますっ!頑張りますー! (2019年4月4日 8時) (レス) id: d2678613dc (このIDを非表示/違反報告)
まぁちゅ(プロフ) - はじめまして!更新のたびソワソワしながら拝見させてもらってます!更新楽しみにしてます。頑張って下さい! (2019年4月4日 8時) (レス) id: 62d81fc1a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霧雨 | 作成日時:2019年3月30日 23時

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