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｢ヘイ！おかえり皆〜｣
｢うっわ〜〜〜ぺ神とか嫌やAやって〜｣
｢え？ゾム？お前はこっち来い｣
｢無理で〜す｣
Ｕ国での怒涛の戦争を終えた後、私たちは無事に帰路に着いた。
私は先に搬送されているコネシマの容態を確認しにきたのだが、後ろからゾムに袖を引かれる。
私は彼にやんわり拒否して病室の中に入ろうとしたが、彼はぐっと袖を掴む手を緩めない。
｢俺のやつやってからにして｣
｢……分かりました。こっちどうぞ｣
｢ん｣
私は救急箱を一つ持ち出して、少し離れた場所にある空いている簡易ベッドに彼を座るように促す。
しかし、彼は中々ベッドに座ろうとしない。私は不思議に思って彼の顔を見ると、彼は急に私の腕を引っ張り私の体を抱きしめた。
｢えっ！？ぞむ、さ……｣
｢………………はあ。良かった生きてて｣
｢………死ぬと思ったんですか｣
｢そら思うわ。シャオロン1人やし、Aに1人で行かせてしもうたとか言うし。………無茶しすぎやねん、お前｣
ぎゅう、っと抱きしめる腕の力を強められる。
苦しい程に抱きしめられているが、心配してくれていたのだと思うとそれすらも心地よく感じた。
しかしそれでも恥ずかしいので、私は彼の背中をぽんぽんと叩いて力を緩めるよう促したがより一層力が強まった。
流石に苦しくなって彼に訴えたが、まだ離してくれそうもない。
｢……はぁ。いっちゃん最初に見つけたん俺やのに、色んなやつに目つけられるし、なんなん？｣
｢………はい？｣
すると、背中に回っていた彼の腕が緩められる。
先程の彼の発言はあまりよく理解出来なかったが、私がその意味を聞いても答えてくれる様子はない。
私は顔をあげようとしたが、何故か彼に頭を押さえつけられてしまった。
｢好きや｣
彼はそれだけ言うと、パッと背中に回していた腕を離す。
私は驚きで目を見開いたまま、口をあんぐりと開けていた。彼はそのまますたすたと歩いて、私を置き去りにしたまま無言で部屋を去った。
・・・・・・・え？手当は？
｢失礼します。コネシマさん？｣
私は動揺したままだったが、訳が分からず頭の処理が追いついていなかった。急な告白に頭が困惑している。
とりあえず病室は目の前なので、扉を3回ノックして彼を訪ねたが、もう少し間を置いた方が良かったかもしれない、自分的に。
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あまね(プロフ) - 完結！おめでとうでふ！ (10月29日 11時) (
レス) @page27 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
パリラ - 凄いですね、、、もう本当に好き過ぎて一日で読み切りました！ (8月30日 10時) (レス) @page27 id: 326cf2b718 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖 - これめっちゃ前に見てそれからずっと探してたんですけどやっと見つけて徹夜で読みました、、！！スリルがあって何より菊さんが好きすぎて！！最高でした！！素敵な作品をありがとうございます！ (2022年5月4日 4時) (レス) @page27 id: 1132857e69 (このIDを非表示/違反報告)
輝月(プロフ) - 久しぶりに占ツクに戻ってきたら好みの作品見つけて一気に読んでしまいました！これは今後がとっても気になります！素敵な小説をありがとうございます！ (2021年7月22日 21時) (レス) id: 4cc550c3ab (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - みちゃくちゃ好きな作品！！！！完結？おめでとうございます！！オチ…みたいけどTwitterやってねぇ…！！ｸｿｩ…他の作品でも頑張って下さい… (2021年6月25日 22時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年3月23日 9時
