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｢にしても、あいつら挙動がおかしいんだよ。今だって見張りいねぇみたいだし、俺らのこと殺しもしないし。マジで何が目的なんだ…？｣
｢薬作らせようと人員集めてるとか？｣
｢…10人しかいない私たちをわざわざ？それは考え辛いわよ｣
｢……………一体、なんなんだろうな｣
私のみならず、ここにいる全員が疑問に思っていたことが、ますます謎を深めて脳内を支配する。
｢それより、なんか嫌な予感がする。早く逃げた方が良さそうだ｣
｢しかし……、私は殺されませんでした｣
｢バカ言え、捕虜にされて一生地獄みたいな仕事させられんだろが。お前それでもいいのか？｣
｢嫌ですけど！｣
｢逃げるってったって……、武器もないし、あまりにも分が悪いわよ｣
私は持っていた小さいハサミを取りだし、足元で結わえられている紐を切る。
刃の部分が小さい為、丈夫な紐を切断するのに苦しめられた。
菊さんは諦めたように脱力して、壁にもたれかかっていた。
｢…私はいいわ。アンタ達だけで逃げなさい｣
｢っ何言ってるんですか！！？菊さんがいないと、私……｣
｢もう疲れちゃった。死なせてよ、このまま｣
｢嫌です！菊さんには……、菊さんには、まだまだ働いてもらいますから！！！｣
｢感動的だけどアンタ言ってることマジで鬼だからね？？｣
彼らは手錠で両手が使えない中、よろよろとおぼつかない足取りで立ち上がる。
菊さんもため息を1つついて、同じように立ち上がった。
使えるような隙がなく出番は無いと思っていたが、ジャラッと手錠を揺らして切り札である粉薬を取り出す。
隣にいた川田はごくりと息を飲んで、私に声をかけた。
｢それ………アンフェタミンか｣
｢問題はこれを誰が飲むか。私的には年齢的にも、川田が適任だと思うけど｣
びり、と粉薬の封を破る。
これは集中力を高め、全身の筋肉の力をを最大限に引き出し、限界まで身体能力を高める作用がある。
こんな職業柄だが、若く筋肉のある彼はこの薬を使うのに十分力を発揮できることだろう。
彼だけでも逃げることが出来れば______、と封を開けた粉薬を彼に渡す。
｢…A｣
｢なんっ、ンンー〜！！！？？！｣
｢ちょ、波坂さん……｣
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宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (
レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm｢あ｣ 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです！！ありがとうございます！めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ！！！頑張ります！！！ (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます！頑張ります！！！ (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年1月31日 9時
