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｢ていうか、また怪我してる｣
｢あれ。…窓割った時に出来たんかな？｣
｢……………治してあげませんよ｣
｢あぁ〜！手が滑ったァ〜〜！｣
｢イヤー！！待ってください！治しますから！！｣
す、と顔すれすれにナイフが飛んでくる。
ストッと綺麗に壁に刺さったナイフは、皮膚も簡単に切り裂けそうである。
ステロイド、ステロイド、と自分の白衣のポケットを漁る。
確かまだ試供品があったはず。それで一命は取りとめられるはずだ・・・・私の。
軟膏を指で適量とって、彼の腕に塗る。
包帯やガーゼは手元に無いので、ベタついたまま放置となるが致し方ない。
｢…にしても、ようバレへんなこの場所。自分とこの守備どうなってん？｣
｢まあ、うちは弱小国家ですからね。警備が手薄でも仕方ないかと｣
｢あの、一ついいですか？｣
｢はいはい？｣
｢何で私、人質なんですか？｣
それは、今の状況下で1番の疑問だった。
w国とは、最近格段に勢力をあげてきている戦争屋で間違いないだろう。そして、彼は恐らくそこの人間だ。
不可侵条約も平気で破ることから、冷酷な暴力国家と謳われている。
そんな国が、目に見えて弱小国家であるO国になんの用があるのだろう。それに加え、私が人質にとられる意味が分からない。
しかしそれを口に出したところで、まともな答えは返ってこないだろう。
｢O国って、医療国家やろ？やから、医療関係の奴を人質にとるんは妥当じゃないん？｣
｢は………、うちが医療国家？まさか！他の国に失礼ですよ｣
｢何言うとるん。この辺で1番張ってるやろ｣
｢え………？｣
お互い訳が分からないという顔である。
うちが医療国家？そんな訳が無い。だったらもっと良い待遇のはずだ。
まるで普通の一般企業となんら変わりのない、むしろブラック企業とさえ言っていいほどの労働時間、待遇の悪さは今に始まったことではない。それなのに、本当にO国が医療国家だとすれば私は最高司令官を1発殴ってやりたい。
｢……………まあ、その話は置いといてやな。薬品、全部欲しいな〜って言ったら怒る？｣
｢あの…流石に限度ってものがありますよ。怒るどころの話じゃないですね。死にます｣
｢死なれたら困るなあ｣
｢じゃあ無理ですよ｣
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宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (
レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm｢あ｣ 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです！！ありがとうございます！めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ！！！頑張ります！！！ (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます！頑張ります！！！ (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年1月31日 9時
