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自分から呼び出しておいて、いとも簡単に私たちをシャットアウトする。
呼び出された菊さん含む5人の研究者は、彼の顔を見るだけで虫唾が走るというのに。
司令室から退出した後、私達は無言で研究室に向かう。
部屋に入ると同時に、私は1つため息をついた。
｢あんのジジイまじで殺意しか湧かねえ｣
｢いやほんとそれ。なに、備品も自費で買えって話？あの男フラスコ買うのに一体いくらかかると思ってんのよ｣
｢………倉庫も買えないってことですね｣
薬品を保管する為の倉庫。
新薬を開発したとしても、他の薬のストックを作ったとしても倉庫がなければ保管出来ない。
なんとか経費で落としたかったのに、まるでそれが分かっていたかのように釘を刺されたみたいだ。
彼の文句は今に始まったことじゃない。しかし、懲りずにそのまま経費を落とし続けていればそのうち退去を言い渡されるやもしれない。
流石に治療は必要なのでクビということはないと思うが、医者がいれば十分という彼の横暴な考えで可能性は無きにしも非ずだ。
｢とりあえず、倉庫は自費で賄おう。俺が出す｣
｢え、そんな…、流石に悪いですよ！｣
｢そのかわり、お前は俺の分まで仕事しろ｣
｢それは私の負担が尋常じゃないんですが………｣
｢トントンさん、すみません。ちょっと諸事情で｣
｢アッ、いえ。呼び出しやったみたいですね…？｣
｢まあ。うちの高層部、頭硬い人多いみたいで｣
かなり。
先程の怒りがまだ抑えきれておらず、トントンさんに当たってしまう。
普段の口調に戻らないと・・・・、気を抜いてたら悪口を言ってしまう。司令官の。
｢A〜、倉庫40万くらいするんだけど？｣
｢え、たっっっか……！？最小でですか？｣
｢いや、もうどうせならデカいの買っとこうって。波坂の奴、本気で買うみたい｣
｢ええ……、有難いですけど、私の仕事が……｣
｢いや冗談でしょ流石に｣
トントンさんと話していたら、再び菊さんが訪れた。
先程の話題の倉庫は、40万円もの費用がかかるらしい。40万なんて大金、1年働いてやっと稼げるかもしれない。
それ程までに現代のお金の価値は高いし、給料も死ぬ程安い。割に合ってないのは目に見えているが、研究者である以上研究がしたいのである。
雇ってくれている身なので、あまり文句は言えない。
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宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (
レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm｢あ｣ 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです！！ありがとうございます！めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ！！！頑張ります！！！ (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます！頑張ります！！！ (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年1月31日 9時
