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解毒剤の件に関しては、今研究中である。
しかし細胞に変える薬は、一生かかっても完成は難しいだろう。
今、人間の細胞を人工的に作り出すことは不可能だ。
だからこそ、無くなった腕は戻ってこないし切断された手足も切断されたままだ。
医療も科学的に進んできてはいるが、細胞の件に関しては何年かかるか計り知れたものではない。
彼の意見を聞き出しといてなんだが、それを作ることは今生きるこの時代では無理があるだろう。
｢確かに、外交やパーティー等の場面で毒を使った暗殺は途絶えないですよね｣
｢毒殺が1番楽ですからね、誰がやったかも分からへんし。｣
｢解毒剤に関しては研究中なので、年内には出来る予定です｣
｢エッ！ほんまですか？やったら是非、取引お願いしたいところですわ｣
そういえば、彼はどこの国の軍人なのだろうか。
点滴もまるで知らない様子だったし、解毒剤だって別にうちと取引しなくても手に入る筈だ。社交辞令としてはなんとも素のような気がして、不思議に思う。
彼に母国を尋ねようとしたところで、病室の扉が開いた。
｢Aちゃん、ちょっといい？｣
｢……はい？大丈夫ですよ｣
ドアノブをひねる菊さんの表情は暗い。
まさか、と毎月恒例の出来事を思い出す。
｢君達はいつまでうちの経費を無駄にするつもりかね｣
一般男性より少し腹の出ている、髭の生やした男が椅子に座りながらそう言った。
彼はこの国の最高司令官である。
彼はいつも私達研究員を呼び出しては、経費の使いすぎだとか場所を取りすぎだとか文句ばかり言ってくるのだ。
そもそも医療費として国が補給してくれないから仕方なく経費として落としているのであって、全面的には医療や研究に全く投資しないお前らが悪い！んだろうが！
まあ経費で落とす自体あまり良い行為とは言えないのだが。
｢失礼ですが、貴方は医療より攻撃力が大事だとおっしゃる？｣
｢そうだ。いくら回復力があっても、いずれは力尽きて為す術もない。ならばより強固な武器を手に入れ、兵士たちを強化する他あるまい。その為にはお前らが無駄使いしている経費が必要なんだ。研究がしたけりゃ自費で賄うんだな｣
｢なッ……！お前、俺達を何だと思っている！！｣
｢研究者だろ？分かったらさっさと出ていけ。お前たちと話をしている暇はないんだ｣
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宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (
レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm｢あ｣ 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです！！ありがとうございます！めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ！！！頑張ります！！！ (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます！頑張ります！！！ (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年1月31日 9時
