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｢あーーまじであのクソジジイ共絞めてやれば良かったわね｣
｢いやほんとですよ。しかも論文の内容ゴミ以下でしたからね｣
情報収集も兼ねて発表会に参加したが、これ程までに収穫がないとは予想出来なかった。
彼らが発表したのは、こちらでは初歩中の初歩の内容である。わざとか？と思う位にはふざけた内容だった。
馬車に揺られながら、ひたすら菊さんと彼らの悪口を言っていた。
すると、ドン！となにか爆発音のような音が街中に響いた。
｢え、なに爆弾！？｣
｢…なあお客さん、ちょっと危ない予感がするから森の中通るぜ｣
｢は！お願いします！｣
え、森の中の方が危ないのでは・・・？大丈夫か？
森の中を数分程走ると、ヒュンヒュンと聞いたこともないような音が聞こえてくる。それも、ものすごく。
なんだこの音はと、耳をすませて聞いていると嫌な予感がした。
私が訓練場を通り過ぎた時、同じ音を聞いたことがあるような気がする。それはつまり、これは。
｢弓矢の音だ…｣
｢え、弓矢……！？｣
｢当たりだな。この辺りで交戦してやがる。…くそ、なんてタイミングだ｣
馬車がその場で停車する。
丁度数十メートル離れてはいるが、こちらに向かってこられたら一目瞭然でバレてしまうだろう。
息を止めて状況を見ていると、走って逃げる男が2人、それを追いかける数十人の軍団がいた。
どこの人間かも分からないが、何故か逃げて欲しいという願いが湧き上がってくる。
すると、彼らの数メートル先に馬車が停まる。良かった、と安堵したのも束の間、目を離した隙に1人の男が矢を撃たれていた。
思わず声が出そうになって、それを咄嗟に飲み込む。
｢トントン！！！！！！！！｣
馬車に乗り込んだ人とその運転手が悲痛の叫び声をあげて、酷く心臓を握りつぶされた気持ちになった。
馬車が走り出したと同時に、後ろから追いかけていた軍団はそれをまた追うように走り出している。
彼は数本の矢が刺さったまま、地面に倒れ込んでいた。
私は、軍団が去ったのを確認してから、走り出そうとする馬車を飛び出した。
｢っA！！！！！！｣
無理だ、人を見捨てることなんて、私には出来ない。
気付けば恐怖心も忘れて、ただ目の前の彼を助けることに夢中で走った。
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宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (
レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm｢あ｣ 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです！！ありがとうございます！めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ！！！頑張ります！！！ (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます！頑張ります！！！ (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年1月31日 9時
