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「·······私ね、話したいことがたくさんあるの。
たくさんあるけど、聞いてくれますか····?
私の手をぎゅっと握ってくれた裕太は、
いいよ。って優しく微笑む。
なんでこんなにも優しいんだろう。
「・・・・・ごめんなさい。」
この言葉を一番に伝えたかったわけじゃないけど、
最初に言わなきゃいけないなって思ってた。
「·······謝るってことは、
もうあっちに気があるってこと?」
違うの、そうじゃないんだよ。
何度も何度も首を横に振る。
今日は、伝わるまで何度も伝えるって決めた。
ちゃんと言わないと伝わらないってことが
今日、初めて分かったから。
「········信じてもいい?」
ぐらぐら揺れている裕太の瞳に
しっかり私がいると信じたい。
「信じて··········?
こんな風にさせたのは私のせいだし、
今更信じてなんか貰えないかもしれないけど、
あの時、本当はキスしてないの。
してるふり、なの······」
あれは、私の気持ちを見計らって
太輔がしてくれたこと。
でも、本当はそうさせたのが私なんだけどね。
正直、あの瞬間は嫉妬してくれたらいいのに、なんて思ってたから。
「私は、裕太が好きだよ・・・・?」
「····ん、」
「一番·······じゃなくて、
裕太じゃなきゃ嫌なの、
私はずっと、裕太しか見てないよっ?」
「····うん、」
「あの日、出て行っちゃった時、
もう帰ってこないんじゃないかって思ったら
なんでそんなことしたんだろうって
ずっと後悔してた········、」
伝えたいことが多すぎて、
全然まとまらない私の話にも、
うんうんってずっと頷いていてくれる。
「·······なんで出ていっちゃったの?
ものすごく不安でいっぱいだった。
どうして、優香ちゃんの部屋に───っ
塞ぐように押し当てられた唇は、
また私の言葉を飲み込む。
ねぇ、まだ伝えたいことたくさんあるんだよ?
「·······ごめん、俺、
Aのこと壊しちゃうかもしんない。」
裕太はまた荒々しく、私の唇を奪った。
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あい(プロフ) - たまことさん» いえいえ!こちらこそ意見をいただけて嬉しいです^ ^私の作品は結構そういうシーンになりそうなところが多いので、なんだか書けそうですね・・・・(笑)この続編が終わって余裕がありそうでしたら、書いてみようと思います。ありがとうございました。 (2018年2月21日 15時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
たまこと(プロフ) - 無料→× 無理→〇 (2018年2月21日 0時) (レス) id: 0e0e4ba0aa (このIDを非表示/違反報告)
たまこと(プロフ) - コメントありがとうございます!そうだったんですね…!無料言わせてすみません汗 それなのに検討してくださってありがとうございます!更新頑張ってください! (2018年2月21日 0時) (レス) id: 0e0e4ba0aa (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - たまことさん» コメントありがとうございます。そういう描写はあまり得意ではなくて、避けてきたんですけど・・・・たまことさんのお気持ちを受け止めつつ、挑戦してみようかな?どうなるかは分かりませんが前向きに検討してみます!ありがとうございました^ ^ (2018年2月20日 22時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
たまこと(プロフ) - 更新お疲れ様です!裕太くんとの関係もこれからどうなっていくのか気になります!出来たらなんですが主役ちゃんと裕太くんのpinkストーリーは作ることはできないですか?もしもでいいので考えていただければと思います!更新&返事待ってます (2018年2月20日 0時) (レス) id: 0e0e4ba0aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あい | 作成日時:2018年2月19日 23時