46 ページ46
·
「玉森ってふわふわしてんじゃん。
俺ってどちらかというとクールな方じゃん」
“やば、自分で言ってて恥ずかしくなってきた”
って急に手で口を隠し出すから
おかしくなって私も笑い返す。
「玉森って白いじゃん。
んで、俺って黒いじゃん?」
「····それはあんまり関係ないですよ?笑」
「えー、じゃあもうどこで負けたの?
爽やかさが敗因かな。
やっぱり若さに勝るものは無いのか」
「·······変に落ち込まないでくださいよ!」
太輔がこんなにシュンとしているのは初めて見たし、
こんな顔に私がさせているのかと思うと
なんだか罪悪感に包まれて
「もうちょっと可愛いキャラとかで
やっていこっかなぁ」
その場で立ち止まって深く悩み出す太輔。
俯くと、全く顔をあげないから
心配になって覗き込む。
·
「·····ごめんなさっ、──っ」
「騙された?」
顔を覗き込むと同時に
手首をぐいっと引かれて
目の前には涼し気な顔で微笑む太輔の顔。
·
「可愛くなるなんて嘘に決まってるじゃん。
・・・・・俺の目、見て?」
手首を掴む手を解くと、
今度はゆっくり手を握られて、
何も発することなく重なる視線に
じんわりと身体も熱くなる。
·
「大人にしか出せない色気、
一応持ってるからね」
耳元で低い声が響くと、
だんだん近づく太輔の顔。
何が起こっているのかが分からないこの状況で、
ふと頭に浮かんだ裕太の顔で我に返った。
·
「·····太輔っ、あの」
「幸せになるしね、俺」
「····え?」
顔を離して拒んだ私に、
じょーだん。って
「久しぶりに合コンとか行ってみよっかなぁ。
でも俺、人見知りだから
そういうの苦手なんだったわ」
こんな立場で言うのも、
どうかと思われるかもしれないけど、
何も無かったみたいに
先を歩く太輔の背中を見て思った。
この人が、素敵な人と出会えますように。
1488人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あい(プロフ) - たまことさん» いえいえ!こちらこそ意見をいただけて嬉しいです^ ^私の作品は結構そういうシーンになりそうなところが多いので、なんだか書けそうですね・・・・(笑)この続編が終わって余裕がありそうでしたら、書いてみようと思います。ありがとうございました。 (2018年2月21日 15時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
たまこと(プロフ) - 無料→× 無理→〇 (2018年2月21日 0時) (レス) id: 0e0e4ba0aa (このIDを非表示/違反報告)
たまこと(プロフ) - コメントありがとうございます!そうだったんですね…!無料言わせてすみません汗 それなのに検討してくださってありがとうございます!更新頑張ってください! (2018年2月21日 0時) (レス) id: 0e0e4ba0aa (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - たまことさん» コメントありがとうございます。そういう描写はあまり得意ではなくて、避けてきたんですけど・・・・たまことさんのお気持ちを受け止めつつ、挑戦してみようかな?どうなるかは分かりませんが前向きに検討してみます!ありがとうございました^ ^ (2018年2月20日 22時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
たまこと(プロフ) - 更新お疲れ様です!裕太くんとの関係もこれからどうなっていくのか気になります!出来たらなんですが主役ちゃんと裕太くんのpinkストーリーは作ることはできないですか?もしもでいいので考えていただければと思います!更新&返事待ってます (2018年2月20日 0時) (レス) id: 0e0e4ba0aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あい | 作成日時:2018年2月19日 23時