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·






って、
ダメじゃん私ひとりじゃん。

私も結構人見知りだから
こういう時、どうしていいか分からなくなる。




きょろきょろしながら
どこに行こうか迷っていると、

“Aちゃーーーん!!”

ってどこか聞き覚えのある声が聞こえてきて、






「·······あっ、北山さんっ!!」





遠くでこっちこっちって
手を振りながら私を招いている北山さんが見える。
主役で色々な人に囲まれていているのに、
とても優しい人だ。

仕事が出来る男はこんなにも視野が広いのか。







「·····ごめんね?すぐに呼んであげられなくて」



「そんな!!
北山さんに呼んでいただき助かりましたっ。
それより、ご結婚おめでとうございます!」



「それ朝も聞いたよー」





式でも飲まされていた北山さんは
もう完全に酔っているらしく、
今ではいつもに増して愉快そうに笑っていた。





「あ、まきは今いないんだけど」



「まきなら後で話すので大丈夫ですよ?」



「そう?じゃあ玉森とのこと
たくさん聞かせてもらおうかなー」



「え?北山さんのパーティーなのに
私の話をするんですか?笑」



「いいじゃん、
ガチで気になるもん。玉の恋愛事情とか」







“どういう話が聞きたいですか?”


“夜のおせっせ”


“・・・・北山さん、”


“ふはっ、わりいわりい”





今日も通常運転な北山さんとお酒のおかげで
少しずつ緊張も解けてきて、
何分かその場で立ち話をしていた。









·






ワインを飲もうとすると
いきなりふわっと香った甘い香り。
・・・これは、ワインの香りじゃない。









「·····藤ヶ谷さんっ、」



「おー、藤ヶ谷じゃん」



「はは、どんな感じですかー?」







匂いだけで反応するとか、
私はどんだけ変態なんだよっていう話だよね。

でも、まだ北山さんがいてくれるから
少しだけ平常心を保つことが出来ている気がする。

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あい(プロフ) - たまことさん» いえいえ!こちらこそ意見をいただけて嬉しいです^ ^私の作品は結構そういうシーンになりそうなところが多いので、なんだか書けそうですね・・・・(笑)この続編が終わって余裕がありそうでしたら、書いてみようと思います。ありがとうございました。 (2018年2月21日 15時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
たまこと(プロフ) - 無料→× 無理→〇 (2018年2月21日 0時) (レス) id: 0e0e4ba0aa (このIDを非表示/違反報告)
たまこと(プロフ) - コメントありがとうございます!そうだったんですね…!無料言わせてすみません汗 それなのに検討してくださってありがとうございます!更新頑張ってください! (2018年2月21日 0時) (レス) id: 0e0e4ba0aa (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - たまことさん» コメントありがとうございます。そういう描写はあまり得意ではなくて、避けてきたんですけど・・・・たまことさんのお気持ちを受け止めつつ、挑戦してみようかな?どうなるかは分かりませんが前向きに検討してみます!ありがとうございました^ ^ (2018年2月20日 22時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
たまこと(プロフ) - 更新お疲れ様です!裕太くんとの関係もこれからどうなっていくのか気になります!出来たらなんですが主役ちゃんと裕太くんのpinkストーリーは作ることはできないですか?もしもでいいので考えていただければと思います!更新&返事待ってます (2018年2月20日 0時) (レス) id: 0e0e4ba0aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2018年2月19日 23時

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