先輩と後輩。after story.2

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その後も二人でお風呂に入って、
ふにゃふにゃになりそうなほど
湯船にじっくり浸かった。


ただでさえ湯船は狭いのに、
後から抱きしめてくるから
さらに身動きが取れなくて、


最初は腰に回していた手も
だんだんと胸に近づいてきて
そろそろオス裕太になりそうだなって思ったから
のぼせたって言ってすぐに上がった。





ドライヤーは、
そろそろ恒例行事になりつつある
お互いの乾かし合い。


ふわふわな裕太の髪は
乾かしている私が睡魔に誘われそうになり、
急いで乾かしたことによって
すごいことになってしまった裕太の髪の毛を
すぐにくしでといてあげた。





「A、ソファーで寝ちゃだめだって。
ベッド行くよ········それともお姫様抱っこする？」





うとうとしている私の身体を
いきなり抱え込もうとしてくるから
私は逃げるように寝室へ向かった。





「電気消すよー」


「はーい」





辺りが暗くなって何も見えなくなった瞬間、
手探りで私を抱きしめた裕太。





「········今日思ったんだけどさ、
俺ら同居してて、毎日一緒にご飯食べて寝て、
これって新婚さんとやってること一緒じゃない？」



「私も思ってたよ。
最近まきと北山さんが結婚して、
ちょっと意識し始めたんじゃない？裕太」



「いや、俺は付き合う前から
Aとの未来が見えてたけどね」



「ふーん、どんな？」



「子供は二人ぐらいいて、
それで家族みんなで楽しそうにご飯食べてるの。
それで、子供を寝かしつけた後
俺はAと二人でイケないことするの。
・・・・よくない？これ」



「最後のは余計だったね」





本当にそうなっているのなら、
確かに楽しそうだし幸せそうだし。
まぁ実際、そんなに上手く行くのかも
分からないのが普通なんだけど、


まきと北山さんはずっと昔からいた分、
あんまり結婚しても変わらないって言ってた。
でも結局はそれが一番幸せだよね。





「絶対にAの未来は俺がもらうしね」



「ふふ、いつの話になるんだろうね」



「そんなの教えないよ！
サプライズでしょ、普通。
・・・てか、もしかして断るとかないよね？」






急に不安になって声色が変わる裕太に、
私はおかしくてたまらなかった。
私は、ずっと待ち続けるつもりだよ？

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