スネイプ先生side ページ13
暗闇の向こうに彼女が消えたのを見送り、
クィリナス・クィレルに目を向ける。
…少々、頬が赤い。
「…話があります、クィレル先生。」
「…？わ、私、に？」
頷き、部屋へ入るように促す。
恐る恐る足に踏み入れた彼は興味深げに部屋を見渡した。
とりあえず、紅茶を出して腰を落ち着けて向き合う。
「…クィレル先生。貴方はMs.マグレッツに対して、何を考えているのですか？」
ティーカップを持つ手が止まる。
ちらりと探るような視線を受けて、思わず
口角を吊り上げた。
「…べ、別に、なにも…た、ただの、生徒…です、」
「…ほう？
我輩には、彼女に向ける感情の奥に、懸想のようなものが見えましたが。見間違い、ですかな？」
ｶﾀｶﾀとティーカップが皿とぶつかり合う。
それだけで、十分肯定。
追い詰めた。と思ったとき予想に反して、
彼は反論を口にした。
「…あ、貴方、の、彼女に対する、しゅ、執着は、どこか、誰かと重ね合わせている、ように、見えます、が…」
誰かに？彼女を？
咄嗟に、彼女を思い浮かべた。
広がるようなスカイブルーの瞳の奥に、沸き出るように
溢れる美しい魔力。
その内なる力に気がつかないどこか抜けたところ。
それから、いつも笑う明るさ。
それじゃあ、まるで__
「…あの子は、我輩にとって、生徒以外の何でもない。それ以上でも、それ以下でも。
誰かに重ねる？馬鹿げたことを。
我輩には、そんな思い人など、一人として
居なかった。
あの子は、あの子だ。惑わせるべきではないと思いますが。」
少しだけ、嘘をついた。
苦々しげに呻いた彼は、そのまま
何事もなかったかのように部屋を出た。
___きっかり、紅茶は飲みきって。
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リリ - スネイプ教授大好きです！私の夢小説もあれなら読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年7月31日 13時) (
レス) id: 551b9207bf (このIDを非表示/違反報告)
はるがみ(プロフ) - 悪魔の罠の弱点は光だったと思います〜 (2018年11月25日 21時) (レス) id: d88723603a (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ - 超小型コンミスさん» コメントありがとうございます！ですよねぇ、かっこいいですもん！ホグワーツあったらなぁって思います(笑) (2018年2月25日 9時) (レス) id: 246d2e56cc (このIDを非表示/違反報告)
超小型コンミス - 私もスネイプ先生 好きです(｡･ω･｡) ホグワーツ行きたい！ (2018年2月24日 18時) (レス) id: d785573a06 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ - クラp教授様、へ！？本当ですか！？申し訳ありません……！修正いたします！ご指摘ありがとうございました！！ (2018年1月25日 16時) (レス) id: 246d2e56cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひいらぎ | 作成日時：2017年11月21日 21時
