世界一の三兄妹 (ページ34)

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正直、泣きそうになった。だけど、あの場で泣いてしまったらママは心配する。めいちゃんは混乱してしまう。

我慢して我慢して、やっと優にいと廉兄がいる公園に戻ってきた。

優「おい！廉！もっと優しくパスしろよ」

廉「しとるわ！優太が下手なだけやろ！」

2人はどうやらサッカーに夢中みたい。

優「おいどこ蹴ってんだよ！ったく…お！A！おかえり！」

廉「もー、遅いわー！おかえり。」

そうだ。私にはおかえりって迎えてくれる2人がいる。
そう思ったらなんだか、さっきまで我慢してたものが一気に溢れ出して子供のように泣きじゃくった。

『うわぁぁぁーーーん』ﾋｯｸﾋｯｸ

優「うわぁ！どうしたんだよ」

廉「泣くなやー、笑よしよし。」

2人が駆け寄ってきてくれて抱きしめてくれる。

優「よく頑張ったなA」

廉「もうなーんも我慢せんでえーから。兄ちゃん達にはわがままも沢山言ってえーから。」

『ﾋｯｸﾋｯｸ、あのね、ママに一緒に暮らせないって言ってきた。私には大好きなお兄ちゃん2人がいるから。優にいと廉兄と一緒に暮らしていたいから、暮らせないって言ってきたよ？』

優「そっか、ありがとな！A！」
そういって頭をクシャクシャにしてくる。

優「泣くなよもー！笑え！な？ほら廉1発芸しろ！」

廉「なんで俺やねん！自分でやれや！」

『あははっ！笑』

やっぱり私はこの2人が大好きだ。