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『はぁ、はぁ、はぁ...』
運動神経抜群と言われてる私でもさすがに息が切れてきた。
『一体どこに行ったんだよ...』
近くにあった公園で休憩を兼ねて水を飲んだ。
...あっ、いた。
たまたま私が水を飲んだ公園にあるブランコに座っているのは紛れもなく玲央奈だった。
『玲央奈...!!』
玲央奈「勝手に馴れ馴れしく呼ばないで。」
『………なんで殴ったんだよ。』
玲央奈「あんたは知らないと思うけど、私の父親とあんたの母親は不倫関係だった。"息子"もできたらしい。3年前に破局した。でもそのせいで私の父親と母親は離婚した。」
『え?』
玲央奈「あっ、ごめんね!今の気にしないで!!」
不倫……?
まさかその2人から生まれた"息子"って……
そんなわけないか。
玲央奈「……だとしても、殴るのはダメだよねっ!ごめんね!」
『いや、別に大丈夫だけど……』
玲央奈「珠音ちゃん...だよね?これからよろしく!」
さっきの態度から180度変わった。
これは要注意人物だな。
『う、うん。よろしく!』
とりあえず普通に接しておこう。
玲央奈「珠音ちゃんってさ、兄弟とかいるの?」
『弟がいたよ。母親に殺された。』
玲央奈「……そ、そうだったんだ。お母さんのこと恨んだりしてないの?」
『……してるよ?いつか復讐しようと思ってる。』
やばい。
私は少なくともこいつに恨まれてるんだぞ?
なんで自分の過去を要注意人物に話しているんだ?
『ご、ごめん!復讐とか言っちゃったけど気にしないでね!』
いや、どう考えても普通の人間なら気にしてしまう。
私は馬鹿だ。
玲央奈「復讐……私も協力する!」
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作者名:SHINE・RYEHL x他1人 | 作者ホームページ:http
作成日時:2017年5月22日 20時