Prologue 珠音side ページ2
智香「珠音!起きる時間よ!!」
『起きてるから!...ったく、うるさいな。』
智香「ふふふ。反抗期ね。」
貴女はどうして笑っていられるの?
貴女はどうして罪を償おうとしないの?
私、知ってるよ。
...貴女が犯したとんでもない罪を。
瑞希の仏壇の前に座る。
そして、"あの日"から毎日つけている日記を書く。
『ここが瑞希の新しい部屋だよ。』
あの日、私は2つの決心をした。
1つ目は、瑞希の分まで明るくポジティブに生きること。
2つ目は...あいつに復讐をすること。
復讐のことを考えると、つい鬼の形相になってしまう。あの時からのクセだ。
すると、後ろで気配を感じた。
智香「珠音、今日も髪の毛綺麗ね!さすが私の娘だわ♡」
『勝手に触るなよ!!』
髪の毛を触られるのはキライだ。
彼女の手を勢いよく追い払う。
...ったく、髪が綺麗とかラプンツェルじゃないんだから。
まあ、髪色はラプンツェルと同じ『金』だけどね。
昔はコンプレックスだったけど、もう慣れた。
...慣れたというよりも「嫌」というレベルを超えちゃって、もうどうでもよくなったのかもしれない。
急いで、新しい学校の制服を着る。
5月の末に転校するとかタイミング悪すぎだろ。
全員初対面だし、身だしなみ整えとかないと。
それにしても、この学校、セーラー服なんだ。
珍しいな。どんな学校なんだろう??
転校するのはこれで5回目だけど、今回は何かが違う。今回は普段より、私の心の中のワクワクメーターが高くなってる気がする。
いい出会いがあるといいなと思いながら、私は新しい中学校生活への1歩を踏み出した。
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作者名:SHINE・RYEHL x他1人 | 作者ホームページ:http
作成日時:2017年5月22日 20時