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#１ ページ1
私は階段をのぼっていた
その日は、朝から訓練漬けの1日だったから、疲れていた
下を向いて階段をのぼっていたら、上から降りてくる人の足音が聞こえる
コツンコツンと、夜の誰もいない廊下を響かせながら。
私は、ぶつかったらいけないと思って、顔を上げた
その時に、目が合ってしまった
向こうはすぐに逸らしたけれど、
切れ長の三白眼に、私は吸い込まれるように目が離せなかった
一目で上層の人だと認知し、急いで挨拶をする
「…夜分ご苦労様です！」
私の声が響いた
「ああ」
低い声が響く
私はいつの間にか止めていた足を再び動かした
最後まで登り切ると、後ろを振り返ってみた
もう、その人の姿はなかった
私の鼓動はだんだん大きくなった
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作者名：jisoo | 作成日時：2017年8月8日 16時
