122話目 ページ33
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カチャ、とひとつづつ、ピースがハマるように
理解した。
違和感は形となって、全てが繋がっていく。
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『迅さんは、視えてた。私の親が死ぬのが。なんで止めなかった！？なんで！！』
「……本人達が望んでないなら、止めようがなかった」
『……第一次大規模侵攻前、近界民が来ること、迅さんは視えていた』
違う、止まれ、私の口。
私は違和感の正体に気づいた、でも絶対に言っちゃいけないこと、言うな、言っちゃダメだ。
『私の親が死ぬってことだけが視えるはずがない、他の人も等しく見えていた……！！』
「……！」
止まれ！！！
そう強く思っても、私の怒りが思考を邪魔をする。
『視えていたのに知らないふりした！！迅さんは、私の親と、それ以外の人たちも……たくさん、たくさん見殺しにしてる！！！』
一瞬の、沈黙。
私は止まらない。
『なんで市民を避難させなかったの！？分かってるなら、避難させればよかった、三門市以外のどこかに！！』
ずっと感じていた違和感。
迅さんに大規模侵攻の未来が視えていない方がおかしい。
つまり、
『何人も市民が死ぬの分かっててほっといたんでしょ！？』
迅さんを今更責めても仕方ないのに。
『なんで！！！』
「……ボーダーの未来のための犠牲だよ。
市民を1度避難させたら三門市戻って来ない人が大半だ、それじゃボーダーが成り立たない。
市民が三門市にいるからボーダーは成立する。
それにおれの副作用が世間に知られたら大変なことになる、だから、」
『っなんで……』
ボーダーのために1000人以上を犠牲にした、と迅さんは言っている。
もう、何も考えられなくなっていた。
気づけば迅さんの胸ぐらを掴んでいて、
『……父さんと母さんを殺したのは近界民じゃない！！……迅さんじゃん！！』
叫んでいた。
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天(プロフ) - 何も言わずに旋空弧月さん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです。ちょうど一話更新したのでもしよかったらぜひ！これからも低速ではありますが更新していきたいと思うのでよろしくお願いします！ (2021年5月27日 22時) (
レス) id: b90335b0cc (このIDを非表示/違反報告)
何も言わずに旋空弧月 - ストーリーに惹き込まれ一気読みしました。大好きです。作者様の都合もあると思うので気長に更新を待ってようと思います。 (2021年5月27日 20時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - 天さん» いえいえ！作者様にも事情がありますし、こうしてまた更新します！と言う言葉を見て、帰ってきたー！と嬉しかったです！はい！こちらこそ、これからも宜しくお願い致します！ (2021年4月11日 12時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
天(プロフ) - Yu-grenaさん» コメントありがとうございます！本当ですか……長い間更新が止まっていて申し訳ないです……すごくうれしいです！これからもよければよろしくお願いします！！ (2021年4月11日 6時) (レス) id: b90335b0cc (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - 初コメ失礼します！天様のワートリ小説(三輪くん)のお話、一から読んでて…大好きです！これからも無理せず、お体に気をつけて頑張ってください！応援してます！ (2021年4月11日 0時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天（元れたす。） x他1人 | 作成日時：2020年1月2日 14時
