103話目 ページ13
「あ、A先輩！」
突然呼び止められる。
『あ、三雲くん』
「お久しぶりです」
『ひさしぶり〜。記者会見見たよ。よく言ったね！怪我、大丈夫？』
あれのおかげで少し勇気が出たんだよ、とは言わなかった。
「あ、ありがとうございます。大丈夫です」
『あはは、そんな固くならなくていいのにー』
相変わらず三雲くんは冷や汗をかきながらぺこぺこ頭を下げてくる。
「す、すみません。あ、そう言えばさっき米屋先輩がA先輩のこと探してましたよ」
『え、なんだろ。連絡してくれればいーのに』
「あ、いや、連絡したけど既読がつかないって言ってました」
そういえば城戸司令にあいさつ行く前にスマホの電源落としたんだった。
『あー、まじか。ちなみにどこいた？』
「あ、米屋先輩ですか、米屋先輩は出水先輩とC級のランク戦ブースにいましたよ」
なんで出水もいるんだろ、と考えながらスマホの電源をオンにする。
『おっけー、了解。ありがと』
じゃあ、と言おうとしたら三雲くんに呼び止められる。三雲くんはあまり素早く動けていない。まだ少しだけ傷が痛むのかもしれない。
「あっ、あの、A先輩！」
『ん？どーかした？』
「あの、顔色あまり良くないですけど大丈夫ですか？」
『え、』
「も、もしかしたら体調よくないんじゃないかって......」
言われてから気づく。そういえば私、あんまり寝れてない。
『そうかな？ちょっと寝不足気味だからかも。今日ゆっくり寝てみる』
あ、はい、お大事にしてください。と言いながらぺこぺこする三雲くんに軽く手を振って、その場を立ち去る。
そっか、見てわかるくらい体調悪そうなのか、私。
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天(プロフ) - 何も言わずに旋空弧月さん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです。ちょうど一話更新したのでもしよかったらぜひ！これからも低速ではありますが更新していきたいと思うのでよろしくお願いします！ (2021年5月27日 22時) (
レス) id: b90335b0cc (このIDを非表示/違反報告)
何も言わずに旋空弧月 - ストーリーに惹き込まれ一気読みしました。大好きです。作者様の都合もあると思うので気長に更新を待ってようと思います。 (2021年5月27日 20時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - 天さん» いえいえ！作者様にも事情がありますし、こうしてまた更新します！と言う言葉を見て、帰ってきたー！と嬉しかったです！はい！こちらこそ、これからも宜しくお願い致します！ (2021年4月11日 12時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
天(プロフ) - Yu-grenaさん» コメントありがとうございます！本当ですか……長い間更新が止まっていて申し訳ないです……すごくうれしいです！これからもよければよろしくお願いします！！ (2021年4月11日 6時) (レス) id: b90335b0cc (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - 初コメ失礼します！天様のワートリ小説(三輪くん)のお話、一から読んでて…大好きです！これからも無理せず、お体に気をつけて頑張ってください！応援してます！ (2021年4月11日 0時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天（元れたす。） x他1人 | 作成日時：2020年1月2日 14時
