【d!】家出した幼い少女の心は (ページ40)

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40話ページ40

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『勝手に…グルちゃんの悪口を言わないで。そして被害者ぶるのをやめて』

私は両親を睨んだ。

すると、両親も警察も訳が分からないという顔をした。

「そいつは誘拐犯なのよ…？被害者ぶるのをやめて、って…」

『誘拐犯じゃない。貴方達よりも、よっぽど"家族"なんだよ！！』

ついに怒りが爆発した。

大声を荒げると、両親はビクッと身体を震わせた。

『被害者は私！私を何度もこき使ってきて、"役立たず"や"邪魔者"って何度言ってきた？八つ当たりも何度してきた？もう数え切れないくらいされて、私は限界だったの！分かる！？』

それを聞いて分かったのか、警察は銃を下げた。

そして素早く両親の背後に回り、身体を捕まえた。

『私は…貴方達と、もう二度と関わりたくない。娘を一度でも幸せに出来ない親なんて、一緒にいても楽しくない』

最後は涙が出て来そうだった。

両親との別れに悲しくなった訳ではない。

今まで溜め込んでいた怒りが爆発したから。

gr「…とのことだ。真実を話しているのは…Aの方だと思うぞ？」

「…署にて話を聞かせてもらいます」

警察は両親を連れていった。

最後、両親は舌打ちをする仕草をして、パトカーに乗り込んでいった。

『…ねぇ、グルちゃん。このこと想定していた？』

gr「ん？あぁ勿論だ。皆もな」

『皆？』

グルちゃんの言葉で、付近のお店から出てくるトン氏達。

tn「ホンマ、凄い行動に出るよなグルさん…w」

gr「だろ？まぁ、こうするしかAの不安は拭えないと思ったからな」

tn「全く…w」

gr「A」

グルちゃんは私の視線に合わす為にしゃがんだ。

『なぁに？』

gr「Aは俺達14人が責任を持って育てる。だから…これからも、"家族"としてよろしくな」

…"責任を持って育てる"、"家族"か…

『…ふふ、勿論。よろしくね！』

彼らと過ごせば、幸せを掴めるだろう。

今度こそ、幸せを＿＿

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