【d!】家出した幼い少女の心は (ページ39)

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39話ページ39

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＿＿それから数十日後。

gr「…なぁA。一緒に外へ出掛けないか？」

『え！？』

ニュースで私を探している報道がされている中、グルちゃんがお出掛けに誘ってきた。

まだ話題になっているのに、大丈夫なのかな…？

gr「でも、ずっと外ばっかやと暇やろ？少しくらいなら大丈夫なはずや」

『う、うん…本当かなぁ…』

心配だったけど「準備してきてくれ」と言われ、私は部屋に向かった。

…もし警察の人に見つかったら、どうしたらいいんだろう…

私がどうにかすればいいのかな。

『…準備出来たよー』

gr「分かった。それじゃあ行くぞ」

まさかの徒歩だった。

…グルちゃん、何か狙って外に出掛けたのかな…？

私はグルちゃんと手を繋ぎ、外を歩く。

『(…周りからの視線ヤバい…)』

絶対にバレて怪しまれている。

…だって、両親は被害者ぶっているから。

「おい、お前ら止まれ」

誰かが通報したのか、一気に警察に囲まれた。

目の前に銃を構えた警察がおり、その横に泣いている両親の姿があった。

gr「…ククク」

『グルちゃん…？』

ニヤニヤと笑みを浮かべるグルちゃん。

何を考えているのだろうか…

「A…ｸﾞｽｯ、探したのよ…？」

「さぁ、その誘拐犯から離れて、俺達とまた過ごそう」

『(誘拐犯…？)』

私はピキッと来た。

今までよりも、怒りが沸々と湧いてきた。

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