【d!】家出した幼い少女の心は (ページ33)

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33話ページ33

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それから数十分後。

『あ〜！届かない！』

shp「俺やるで」

『ありがと…！』

私は洗い物をしようと思ったが、大人の高さに合わせられている所為か、私の身長じゃ届かなかった。

…正確には、届くんだけどやりづらい。

間違って食器を落として怪我でもさせたり、怒らせたりしたら…「家を出てけ」とでも言われてしまうんじゃないかって…そう思ってしまっていた。

『(…けど、皆にそれは言いたくない)』

恐らく「そんなことしない」と言うだろう。

私が先に言ってしまったら実行しづらくなるだろうから。

…皆を信頼していない訳じゃないけども。

shp「身長まだまだやな〜w」

『この高身長が…っ』

shp「まぁ、幼いから仕方ないで。大人でロボロさんの身長はヤバいけどなw」

ショッピくんはロボロを見ながらニヤニヤとし、私の頭をポンポンと撫でた。

rb「どうしたショッピくん」

shp「いや何でも無いですよw」

rb「…そうか。チビとでも言ったら、次の食害お前やからな？w」

shp「あっ、はーい」

ロボロは一瞬ショッピくんを睨んだが、すぐに作業に取り掛かった。

shp「ふふ、ロボロさんは怖いなぁw」

『まぁ確かに…』

shp「じゃあ、早く終わらせますかー」

ショッピくんは私の頭から手を離し、洗い物を開始した。

私はショッピくんが洗ってくれた皿を拭いていく。

kn「おっしゃ！こっからは任せろー！」

ut「相棒復活やで！」

ci「今かw もう終わりそうやでw」

shp「せやなぁw」

kn.ut「え」

固まるシッマと大先生。

「休めたから後は俺らに任せろ！」…みたいな感じで来たんだろうなぁ。

私は「ふふっ」と笑みが溢れた。

kn「なっ、何わろてんねん！w」

『いやさ、面白くて…w』

…私はそこで気付いた。

彼らと出会ってから、よく笑えるようになったことを。

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