【d!】家出した幼い少女の心は (ページ17)

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17話ページ17

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zm「ふふっ、そう言われて嬉しいわぁ」

ut「本物の家族超え、やな！」

『私は…本物の家族、がよかった…です』

あんな両親と家族だなんて嫌だ。

…家族になるならば、今いる皆と一緒がよかった。

sha「せやな。俺らもやで」

ci「…だったら、本物の家族みたいに、これから過ごしていけばいいんじゃないですか？」

『本物の家族、みたいに過ごす…！』

そう言われ、私は

『そうですね！』

と、ニコッと笑った。

彼らと"本物の家族みたい"に過ごせば、幸せを掴めるはず。

zm「ふふ…それじゃあ、ゆっくり風呂入ってきぃや？」

『はい…っ！』

そう言うと、四人は去っていった。

私は四人が去っていくのを見送って、服を脱ぎ始めた。

着ていた服は少し汚れていて、走って逃げてきている間に転んでしまったことを思い出した。

運がよかったことに、身体に擦り傷や切り傷は無い。

『……う、アザが…』

…ただ、両親に傷付けられた跡だけは残っていた。

『(言わなければバレないよね)』

秘密にしておこう。

アザだし、もう治りかけているアザだから、心配する必要は無い。

私は服をカゴに入れて、お風呂に入った。

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