【d!】家出した幼い少女の心は (ページ11)

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11話ページ11

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『…ん、んぅ…はぁ…』

gr「落ち着いたか？」

『は、はい…』

私は落ち着き、グルッペンさんから離れる。

そして涙を袖で拭き取る。

tn「あ〜…Aの服、用意せんとな」

rb「確かに…ここ、男しか住んどらんから、Aサイズ無いなぁ…買いに行かんといけん」

zm「けどAは俺らが保護した言うても、ワンチャン誘拐に見られるで？どうするん？」

ci「うーん…ショッピ君ロリコンやし、持ってるかも…？」

私の着ている服は、昨夜と同じ服。

何も持たずに家出して逃げてきたから、今着ている一着しかない。

『(確かに…どうしよう…)』

皆の会話を聞いている限り、ショッピさんが可能性ある感じかな…？

…でも、男性なのに「女子の服を持っていそう」ってどういうことだろう。

『(ロリコン、って…？)』

gr「だったら取り敢えず、ショッピに聞いてみるしかないな」

tn「せやなー。じゃあ聞いてみっか〜」

rb「それまではどうするん？このまま同じ服を着させてる訳にはいかないやろ」

『あっ、あの…！』

私は話している間に割り込んだ。

割り込んじゃダメだって分かっていたけれど、このまま私の意見を言えずに進んでしまったら少々困る。

zm「どしたん？」

『その…暫く、同じ服でも…大丈夫です…な、慣れてます、から…』

私は両親がお酒を飲んで酔っていたとき、一回だけ洗濯をお願いしたことがある。

そしたら「同じ服着てろ」って言われて…

その時、私は洗濯の仕方を教えてもらっていなくて、仕方ないから同じ服を着ていた。

…だから、慣れている。

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