怒鳴り声 ページ43
Aside
あ「ごめん!お待たせ!!」
急いで仕事を終わらせて二階堂くんの元へ走った、
けど、返事がない。
あ「、、寝てる?」
後ろ姿じゃ分からなかったけど、こんなに無視するはずもないし、さっきからピクリとも動かない。
あ「か、、っこいい、、」
そういえば今日じっくり彼を見る時間なんてなくて、せっかくスーツでビシッときめてるのに気づかなかった。
こんなかっこいい人が彼氏なんだ、、
二階堂くんはここで何考えてたんだろう。
彼を起こさないように隣に座り、式場全体を見渡す。
私たちの結婚のこととか、、?
あ「ふふっ」
2「何笑ってんの。」
あ「うわ!ごめん、起こした?」
2「Aが来たときから起きてた。」
あ「え、、てことは、、あ!/ / /」
2「今日のAもかっこよかったよ。」
あ「もう!!!/ / /」
聞かれてたのか、、、
2「で、なんで笑ってたの?」
あ「えーっと、、、今日のこと思い出してて。」
2「ふーん。」
あ「2人とも幸せそうだったね!」
なんとなく納得してないみたいだから、追求される前に話題を変える。
2「うん。」
あ「明里さん、絶対良い奥さんになるよ。」
2「うん。あのさ、」
あ「なに?」
2「そろそろする?俺らも。」
冗談で言ってるんだと思った。
そんなに軽く言うから。
何言ってるのって笑ってつっこもうと思ったのに。
彼の表情がいたって真剣だったから。
急に頭の中が混乱して、わからなくなった。
あ「結婚?」
2「それ以外何があるの。」
あ「だって、、じゃあ今の、プロポーズってこと?」
2「ダメだった?」
否定、しない。
あ「ダメじゃ、ないけど、、」
2「けど?」
私の中で嫌な感情が少しずつ大きくなっていくのが分かる。
でも、これは私のわがままだって分かるから言えない。
だけど今話し出すときっと止まらない。
あ「とりあえず帰ろう!今日私疲れてて、、」
2「え、結婚嫌なの?」
あ「そうじゃなくて、、」
2「訳分かんねえ。」
もうダメかも。
あ「訳分からないのはそっちだよ!そろそろする?ってなに!?それのどこがプロポーズなの?じゃあ私も、するー!って言えば良かったの!?」
初めて彼に対して怒鳴ってる。
一瞬目を見開いて、固まってる。
ごめんね、こんなわがままな奴で。
でもこれだけは譲れなかった。
ほんの数時間前まで幸せで泣いてたはずなのに。
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作者名:ちーず | 作成日時:2018年3月6日 13時