やっぱりアイドル ページ33
Aside
あ「うわぁぁ〜〜/ / /」
私もさっきの明里さんのようにうちわで顔を隠す始末。
千賀くんに連れられた彼は、最初キョトンとしてたけど、私を見つけてパッと笑顔になった、と思いたい。
キラッキラの笑顔で手を振ってる二階堂くんは、眩しすぎてとても直視なんてできない。
明「ほら!ちゃんと見て!」
そう言って、明里さんにうちわを持つ手を下げられ、目の前にまた彼の姿。
さっきまで自分も照れてたくせに、、
だけど、こんな笑顔、普段じゃ絶対見られないから、ほんとに貴重。
いつも私に向けてくれるのは、クールなものや優しい微笑みだから、
生でこの笑顔を見られるライブ様々、、
それに、やっぱりこの笑顔が好きだし、これに惹かれたんだって、改めて思う。
かっこいい衣装に、かわいい笑顔、
マイクを持つ綺麗な手に、滴る汗、
アイドル二階堂高嗣、最高です!!!
あ「だいすき!!!」
この広い会場で、彼だけを見て、出したこともない大きな声で、珍しい言葉を口にする。
周りからすればただのオタクの叫びだろうし、
むしろ私の声なんて掻き消されてるかもしれない。
だから、ステージにいる彼に聞こえてるのかはわからない。
そう思ったけど、
顔を少し赤く染めて大きく頷いた彼に、
あぁ、届いたんだって分かった。
幸せで、幸せすぎて泣きそうになる。
去年は、届くことに慣れて、届かない辛さに耐えられなかったけど、
今は違う。
届く距離に彼がいて、届けていい関係であることが本当に嬉しい。
それに、そのことを自信を持って自覚できてる自分が好きだったりする。
二階堂くんに聞こえたってことは、隣の千賀くんにも聞こえてたみたいで、彼をイジってる。
そして私の隣にも全てを見ていた人がいるわけで、、
明「ふぅ〜〜!かっこいいね〜!さすがAちゃん!!」
なんのさすがかは分からないけど、笑顔の明里さんにつられて私も笑顔になる。
それ以降、二階堂くんが目の前に来てくれることはなくて少し寂しかったけど、
画面に映る彼が笑顔だから十分だった。
早く彼にお疲れ様って言いたい、
二階堂くんのおかげで、キスマイのおかげで、すごく幸せだったよって言いたい、
1番かっこよかったよって、、言えたらいいな。
楽しい時間はあっという間に過ぎて、
この沼から抜けられないねって明里さんと確認し合ってお別れした。
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作者名:ちーず | 作成日時:2018年3月6日 13時