甘ったるい朝 ページ25
Aside
、、、寒っ。
目を瞑りながらも体をモゾモゾと動かして暖かいスポットを探す。
すると、体全体を暖かい何かに覆われるような感覚。
布団かなって思ったけど、ふわふわしてるわけじゃなく、
逞しい腕と、大きな身体、、
、、、?
あ「っ!!!!!」
今になって感じる重みと、人肌に、ここが二階堂くんの家だったことを思い出した。
昨日は結局、同じベッドは私が死んでしまうと思って遠慮したんだけど、
「バカなの?」と、なんとなく懐かしい一言で制されて今に至ってる。
ゆっくりと目を開けると、至近距離にあったのは彼の首筋。
そして、布団と勘違いしそうになるほどの暖かさは、この体勢によるものだった。
身体はほぼ密着していて、彼の腕が私の背中に廻っている。
暖かい上に彼の香りを感じて、ドキドキしながらもまた眠気が襲ってきた。
でもせっかくのチャンスだからと、枕元に置いている携帯に手を伸ばし急いでカメラを開く。
ここまで無音のカメラに感謝したことがあっただろうか、、
自分の頭上にある彼の顔を写すのは難しくて、なかなかいい写真が撮れない。
カメラを向けるのが4回目になったとき、急に長い腕が伸びてきてカメラのレンズを覆うようにガシッと掴まれた。
あ「あぁ!!!」
2「何やってんの。」
目を閉じたまま掠れた声で話す彼のかわいさと、かっこよさと、色気がダダ漏れ。
あ「寝顔を、、」
2「ほんと変態。」
あ「っ、、」
またも昨日の二階堂くんのせいで反抗できなかった。
キスを思い出してしまった私の負けです、、
2「変態って言われて赤くなる人初めてみた。」
あ「違う!昨日の!!あっ、、」
2「昨日の?」
〜〜っ!!!
ほんとにドSにも程がある!!
いや、私がMなのかな、それはないか、というかそれは嫌。
2「思い出したんだ。」
よくサラサラと喋るもんだ。もう目開けなよ。
あ「二階堂くんのせいだから!」
怒った表情で睨んでみたけど、うっすらと目を開けた彼はふわっと笑って、また私を悩殺した。
2「ほんと、、、、かわい。」
悩殺された側は何もできるはずがなく、ギュっと抱きしめてくれる彼にされるがまま。
でも嬉しくて嬉しくて、私も思い切って彼に抱きついてみた。
いつも以上の力でギューってやっても彼は何も言わなくて、
代わりに少し力を強めてくれる。
何この幸せな朝。
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作者名:ちーず | 作成日時:2018年3月6日 13時