幸せの裏側に ページ19
Aside
あ「もしもし。」
拓『あ、A?今、いい?』
あ「う、うん。何?」
拓『俺さ、、Aが好き。』
あ「え!!?」
な、何?何て言った?というか、急すぎない!?
拓『そんな驚く?(笑)、、で、返事は?』
あ「あ、え、ちょっと待って、」
拓『はは、落ち着けって。もう返事決まってるだろ?』
、、知ってるの?
あ「、、えっと、付き合ってる人が、いるの。だから、ごめん。」
拓『ん、ありがと。ごめんな急に。』
あ「う、ううん。」
拓『幸せになれよ!』
あ「、、ありがとう。」
拓『おう!じゃあ、またな!おやすみ!』
そう言うと、私の返事を待たずに電話を切った。
そのまま画面を見ると、まだ会話を始めて5分も経ってなかった。
拓真が私を好き、、?
その気にはなっていたけど、実際言われると、
頭が真っ白で、声はいつもの拓真なのに、違う人に思えて、、、
だけど、
“幸せになれよ”
好きな人に恋人がいて、私はそんなことが言えるだろうか。
、、絶対言えない。
私、どれだけ拓真を傷つけてきたんだろう。
そう考えると、今までの私の言動がすごくこわくなった。
拓真といると元気になれた、笑顔になれた。
だけど、拓真といても考えてたのはずっと別の人のことで。
顔に出やすい私だから、きっと拓真も気づいてる。
ごめんなさいとかありがとうとか、なんかもう何も当てはまる言葉がなくて、
すごく悲しくなった。
もう、会えないのかな。
拓真は最後、またなって言ってくれた。
それに甘えていいのかな。
拓真の気持ちには答えられないのに、もう前のように関われないのかと思うと寂しい。
でもこれは、私のわがまま。
私が幸せになっていた裏側で、1つの恋が終わってた。
たぶん今の私が何をしようとしても拓真を傷つけてしまうから、
私は拓真が幸せになることをずっとずっと願っていよう。
なんか、、、今すごく二階堂くんに会いたい。
拓真が言ってくれたように、私も二階堂くんに言いたい。
急にそんなことを言ったら、どんな反応するかな。
彼のことだから、なに急に、とか言われるかも。
次会えたときは、1番に言おう。
二階堂くんが好きです、って。
そんなこと考えてたら、勝手にドキドキして、幸せで、余計寝られなくなっちゃった。
拓真に言われた通り、もっともっと幸せになろう。
162人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちーず | 作成日時:2018年3月6日 13時