新しいスタート ページ12
Aside
2「ごめん、俺何も知らなくて。」
大好きな彼の香りがふわっと近づいて、優しく抱き締められる。
あ「二階堂くんは、悪くないです。」
ドキドキするのに、落ち着く。
拓真に感じたドキドキとは、違う。
2「でも、嬉しいかも。」
あ「、、え?」
なんで?重い女なんて、絶対嫌いじゃん。
思わず彼の胸を押し返して、無理やり顔を見る。
2「、、なに。」
あ「引いてないんですか?」
2「普通の俺なら引いてるだろうけど、、」
あ「え!?」
なに、どういうこと?
2「Aはもう、特別。俺にとって特別な存在だから。」
あ「!!/ / /」
な、なんなの今日の二階堂くん、、!!
甘すぎる、もう無理ずっとこの調子なら死んでしまう、、
2「それに、ちょっと安心した。前は、そういうの全く言わなかったし、常に控えめで遠慮がちで、何考えてんのか分からなかった。」
そりゃあもう、嫌われまいと必死で、、
2「だから、そういうのもう我慢しなくていいよ。」
とてつもなく優しいトーンにドギマギしてしまう、、
あ「キャラが、違いすぎませんか。」
2「うん、自分でも思う。キモい。」
あ「キ、キモくないです。」
2「全部Aのせい。」
あ「光栄です。」
2「褒めてない。」
あ「でも嬉しいです。」
急に私たちらしい会話になって、2人して笑う。
2「A」
2「俺と付き合ってください。」
何の流れもなく突然放たれた言葉に戸惑いはしたけれど、もう迷わない。
あ「はい!」
その瞬間の彼の微笑みを、私は一生忘れないと思う。
2「ただいま、A。」
あ「ふふ、おかえりなさい。」
彼の腕の中は温かくて心地よい。
2「俺、結構嫉妬するよ?」
あ「私もです。」
2「たぶん、前みたいに冷たいときもあるし、」
あ「もう慣れました。」
2「女心とか全然分からない。」
あ「キスブサで重々承知です。」
2「はは(笑)うん、やっぱAがいい。」
あ「え、え。」
回してた腕を解かれて至近距離で見つめあう。
2「目閉じて。」
あ「!?」
2「大丈夫、Aの期待してることじゃない。」
あ「き、期待なんてしてない!!」
2「早く。」
見抜かれたことが恥ずかしくて、すぐに目を閉じたけど、
あ「んっ!、、し、したじゃないですか!!」
2「期待してたんだ?」
意地悪く笑う目の前の彼に、たぶん私は一生敵わない。
彼と初めてのキス。
162人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちーず | 作成日時:2018年3月6日 13時