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Aside


2「ごめん、俺何も知らなくて。」

大好きな彼の香りがふわっと近づいて、優しく抱き締められる。

あ「二階堂くんは、悪くないです。」

ドキドキするのに、落ち着く。

拓真に感じたドキドキとは、違う。

2「でも、嬉しいかも。」

あ「、、え?」

なんで?重い女なんて、絶対嫌いじゃん。

思わず彼の胸を押し返して、無理やり顔を見る。

2「、、なに。」

あ「引いてないんですか?」

2「普通の俺なら引いてるだろうけど、、」

あ「え!?」

なに、どういうこと?

2「Aはもう、特別。俺にとって特別な存在だから。」

あ「!!/ / /」

な、なんなの今日の二階堂くん、、!!

甘すぎる、もう無理ずっとこの調子なら死んでしまう、、


2「それに、ちょっと安心した。前は、そういうの全く言わなかったし、常に控えめで遠慮がちで、何考えてんのか分からなかった。」

そりゃあもう、嫌われまいと必死で、、

2「だから、そういうのもう我慢しなくていいよ。」

とてつもなく優しいトーンにドギマギしてしまう、、



あ「キャラが、違いすぎませんか。」

2「うん、自分でも思う。キモい。」

あ「キ、キモくないです。」

2「全部Aのせい。」

あ「光栄です。」

2「褒めてない。」

あ「でも嬉しいです。」

急に私たちらしい会話になって、2人して笑う。




2「A」

2「俺と付き合ってください。」

何の流れもなく突然放たれた言葉に戸惑いはしたけれど、もう迷わない。

あ「はい!」

その瞬間の彼の微笑みを、私は一生忘れないと思う。


2「ただいま、A。」

あ「ふふ、おかえりなさい。」

彼の腕の中は温かくて心地よい。




2「俺、結構嫉妬するよ?」

あ「私もです。」

2「たぶん、前みたいに冷たいときもあるし、」

あ「もう慣れました。」

2「女心とか全然分からない。」

あ「キスブサで重々承知です。」

2「はは(笑)うん、やっぱAがいい。」

あ「え、え。」

回してた腕を解かれて至近距離で見つめあう。

2「目閉じて。」

あ「!?」

2「大丈夫、Aの期待してることじゃない。」

あ「き、期待なんてしてない!!」

2「早く。」

見抜かれたことが恥ずかしくて、すぐに目を閉じたけど、

あ「んっ!、、し、したじゃないですか!!」

2「期待してたんだ?」

意地悪く笑う目の前の彼に、たぶん私は一生敵わない。



彼と初めてのキス。

嫉妬、嫉妬、嫉妬→←気づけなかった想い



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設定タグ:キスマイ , 二階堂高嗣   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ちーず | 作成日時:2018年3月6日 13時

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