気づけなかった想い ページ11
2 side
あ「二階堂くんは、いっぱい誤解してます。」
あ「私に無理させてたとか、私に冷たいとか、、全然違う。」
すごい、、全否定されたんだけど(笑)
あ「別れたのは全部私が理由なんです。私が弱くて、自信がないから、、」
段々と下を向いていくAの手を握ると、びっくりしつつギュッと握り返してくれた。
あ「二階堂くんはすっごく優しかったし、私のわがままにいっぱい答えてくれたし、その度に幸せだったし、、、」
あ「だけど、私が幸せだと感じる度に、二階堂くんはどうなんだろうって考えるようになって、重荷になってるような気がして、、」
あ「キスマイの二階堂くんを好きになったのに、私のせいでその仕事に影響が出たらとか考えると、どんどん不安になったんです。」
、、知らなかった。
普段から、そんなこと考えて俺と接してたのかと思うと、気づけなかった俺の無力さが嫌でも分かる。
あ「それに、、、」
そう切り出したのに、口をぎゅっと結んで、なかなか言わない。
2「言って。」
俺の一言に断念したのか、はぁ、と溜息をついた。
あ「私、、めちゃくちゃ重たい女だって気づいたんです。それはもうめちゃくちゃ。」
2「?」
俺といるAを思い出しても、そんな素振りは全然出てこない。
文句も言わないし、何かを望むこともなかった。
あ「引かないでくださいね。」
2「ん。」
あ「どうしても、特別な存在になりたかったんです。、、、1番を、望んじゃったんです。」
どういうこと?
“彼女”じゃだめなのか?
あ「自分でも1番引いたのは、手嶋さんと家に来たときです。二階堂くん怪我してたじゃないですか、あれです。」
あぁ、言ってなかったんだっけ、、
あ「二階堂くんがそれを言ってくれなかったこともショックだったんですけど、、」
そう、だったんだ。
俺はただ、Aは絶対大げさに心配しそうで、それは気が引けたから、、
あ「会場にいた子に、負けたって思っちゃって、、」
そう言いながら顔を隠すように俯く。
あ「ライブ中だったから仕方ないのに、1番に知りたかった、1番心配したかった、って、、」
つまり、、
2「やきもち?」
あ「、、そんなかわいいもんじゃないです。心配よりも先にそんな感情が出ちゃったんですよ?最低です、、」
、、、やばい俺、全然嫌じゃない。
むしろ、、かわいいとか思ってる。
どこまで俺を壊してくるんだよ、、
162人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちーず | 作成日時:2018年3月6日 13時