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薄れる記憶 ページ1

Aside

あれからただひたすらに仕事を頑張った。

後輩も入ってきて、教えられる立場から教える側に。

明里さんのように余裕のある感じにはどうしてもできないけど、必死に理解しようとしてくれる後輩たちが可愛らしい。


もちろんまだまだ私も勉強中で、明里さんが必要不可欠。


あ、明「「明けましておめでとう〜!!」」

あ「初めてですね!一緒に年越しなんて!」

あのとき明里さんに話を聞いてもらってから、一段と仲良くなれた気がする。

用がなくても飲みに行ったり、休日に遊んだり。

ほんとに優しいお姉ちゃんみたいで、もっともっと好きになった。

明「そうね〜!嬉しいな!!」

満面の笑みでそんなことを言ってくれる明里さんに惚れてしまいそう。

あ「でも、良かったんですか?彼氏さんとか。」

紗羅と芽衣にも相変わらず会ってるけど、こういう行事ものは彼氏が優先らしい、、まぁそりゃそうか、、

明「あぁ、、毎年この時期は仕事が忙しいんだよね。」

毎年?年末年始に?

どんな仕事してるんだろう。

あ「そうなんですね、、」

聞いてはいけないことだったかも、と、ちょっと反省。

明「何でちょっと暗くなるの(笑)もう慣れたし、仕事してる彼が好きだからいいの!」

そう言う明里さんの顔は笑顔で、ほんとにそう思ってるんだと分かる。

明「それより、Aちゃんは?新しい恋とかないの?」

あ「私ですか?、、ん〜、あ!ん〜、、」

明「今のは何、どっち(笑)」

あ「いや、10月に高校の同窓会があったんですけど久しぶりに会った男友達にはたまに会ってます、かね?」

明「わぁ!!なんかいいねぇ、そういうの!」

でも別に恋愛感情とかじゃないしなぁ、、

その友達、中村拓真(たくま)とは高校3年間同じクラスで結構喋る仲だった。

面白くて、いい奴で、男子と話すのが苦手な私でもよく自分から声かけてた。

明「まだ忘れられない?」

あ「え!?あ、いえ全然!実はもう声とか、表情とかが薄れちゃってるくらいなんです。」

これは本当。

テレビも、CDやDVDも、なんにも観てない。

この5ヶ月間、何も。

どんどん記憶が薄れていって、人間って寂しいなぁなんて思ってたくらい(笑)

明「そっかぁ、じゃあその同級生くんに恋してみるのもいいかもね?」

あ「え?」

拓真に?、、ないない。

まぁでも、早くいい人見つけなきゃなあ、、

結婚して、子供産んで、家庭が持てれば私はそれでいいのに。

思い出す→



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設定タグ:キスマイ , 二階堂高嗣   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ちーず | 作成日時:2018年3月6日 13時

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