12.キラー。 ページ12
ホールに出ると、そこには静香さんと櫻井さんが居て談笑してた。
「あ...櫻井さん、おはようございます！今日から、よろしくお願いします！」
「おはよ、A。お、制服似合ってんじゃん！」
うっ...わー...キラースマイルってのは、この事を言うのかな。
まさにキラー。
油断すると殺されそう。
「じゃあ、諸々の手続きしちゃおっか。静香、ありがと。休憩戻って良いよ」
「あ、私今日ランチだけなの。だから上がりー」
「マジかよ、良いなぁ。俺も帰りてぇな...」
「私はさっきまで働いてたの！翔さんは来たばっかでしょ！」
櫻井さんの背中をパーンと叩いた静香さんが
「じゃあね、Aちゃん！頑張ってね！」
って、ロッカールームへ消えてった。
「そんじゃ、A。事務所行こっか」
「はい」
スーツ姿の櫻井さんの後ろをついていく。
昨日はホールの席で面接(では無かったけど)したから、事務所は初めて入る。
そこは2畳程度の部屋でパソコンデスクにデスクトップPC、棚には結構乱雑に書類が積まれて雪崩起こしそう。
「これを読んで、ここにサインして貰える？それが終わったら、こっちに住所と名前...それからこれは銀行口座で...オッケ？」
「はい、分かりました」
「面倒だよなぁ、こーゆー手続き！」
櫻井さんがハハッ、って笑う。
凛々しい眉毛がキュッと下がった。
手続きを一通り済ませて、「さてと、仕事の事も教えなきゃねー」と言った櫻井さんと、またホールに戻る。
櫻井さんがテーブルに立ててあるメニュー表を手にして広げた。
「Aは肉の部位って、分かる？」
「部位...あ、カルビとかロースとか！」
「そうそう。そーゆーの」
「うーん...でも詳しくは分かってないかも...」
私がうーん...と首を傾げてると、パコンパコンと足音がしてそっちを見る。
「んー...おはよ...」
「あ、雅紀。お前、また寝てたの？」
「...寝てた...ランチ、ちょー忙しくて...ふあぁ...」
ベストもサロンも着けずに、パンツから裾が出てるシャツのボタンはそれ何個開けてんの？って感じの相葉くんが
後頭部をクシャクシャしてアクビしながら、スリッパでこっちに歩いて来た。
「あ...Aちゃん、おはよー」
「おはよう、相葉くん」
私達が挨拶してると、櫻井さんのスマホが鳴って
「ごめん雅紀。Aに肉の部位教えたげてくれる？」
「うん、分かったー」
「あ、もしもし。はい」
櫻井さんは、私にゴメンって掌を立てて電話に出た。
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まめなり(プロフ) - 図々しいかもしれませんが続編を検討していただけると何よりも嬉しいです。最後までお読み頂きありがとうございました。長文失礼いたしました。 (2017年7月18日 10時) (
レス) id: ba375aaf37 (このIDを非表示/違反報告)
まめなり(プロフ) - 最後Nくんは実家に帰ったのかなぁとかAくんとあの子はどうなったのかなぁとかOくんはあの子とどうなったのかなぁとかSくん結婚しないかなぁとかMくんもあの子とどうなったのかなぁとか。そして何より1番気になるのは主人公のカフェはどうなったのかなぁと。 (2017年7月18日 10時) (レス) id: ba375aaf37 (このIDを非表示/違反報告)
まめなり(プロフ) - が好きです。ロマドーの雰囲気もそこで暮らしている人々も。(個人的には最後結ばれるのが担当様だったのも嬉しかったです笑) 今まで色々reiさんのお話を読ませて貰っていましたが、このロマドーも相変わらず素敵なお話だと思いました。そこで続編のお願いを…笑。 (2017年7月18日 10時) (レス) id: ba375aaf37 (このIDを非表示/違反報告)
まめなり(プロフ) - こんにちは！どこに書けばいいのかわからなかったのでココに。私はロマドーの2章が始まったくらいで受験勉強のために占ツクから離れた者です。受験も終わり久々に占ツクを訪ねてみるとロマドーが完結していて思わず読んでしまいました。率直に言ってホントにロマドー (2017年7月18日 10時) (レス) id: ba375aaf37 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - いきなりすいません！君の名は。って話ありますね笑 (2016年10月27日 14時) (レス) id: 55ecfc4463 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rei
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=reika72
作成日時：2015年1月27日 19時
