いつかえってくるの？3 ページ20
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そんな大和守の前に、鶴丸の目を遮るように立つ長曽祢。
大和守「長曽祢さん…。」
長曽祢「おれは逃げたとは思わんな。それに、逃げた以外にも、他に可能性があるぞ。……一体何をした、鶴丸国永。」
長曽祢は本体の柄を掴み、鶴丸を睨み付ける。
睨まれた当の本人は、まるで茶化すように両手を顔の辺りまで上げた。
鶴丸「おいおい、言い掛かりは止してくれ。俺が何かした証拠でもあるのかい？」
長曽祢「確かにないな。だが、お前がわざわざ此処へ来る理由なんて、居なくなったと気付いて狼狽えるおれたちを見る為としか思えん。」
鶴丸「決め付けるのも止してくれ。俺は伽羅坊を迎えに来ただけだ。さぁ、帰るぞ、伽羅坊。」
鶴丸は今まで口を挟むどころか、こちらを見る事もせずに座っている大倶利伽羅に話し掛けた。
だが、当の大倶利伽羅は一向に立ち上がる気配はなく、お茶を啜っている。
鶴丸「伽羅坊？」
大倶利伽羅「……帰るなら一人で帰れ。俺は群れるつもりも馴れ合うつもりもない。」
鶴丸「なら、尚更早く帰るぞ。此処こそが馴れ合いそのものじゃないか。」
大倶利伽羅「そうだな。……だが、俺は仕事の為に呼ばれた。帰る気はない。」
そう言いながらちゃぶ台に湯飲みを置き、大倶利伽羅は鶴丸を見据えた。
鶴丸は真顔で大倶利伽羅の目を見つめ返すが、それは数秒で、観念したように肩をすくめる。
鶴丸「分かった分かった…。伽羅坊の意思を尊重しよう。だが、あまり遅くなるなよ？光坊と一緒に帰りを待ってるぜ。」
大倶利伽羅に手を振り、鶴丸は所々赤く染まった白い着物を揺らしながら帰っていった。
同田貫「……少し強引な理由じゃねぇか？」
大倶利伽羅「…………ふん。」
大倶利伽羅は同田貫にろくに返事をせず、残りのお茶を飲み干す。
今剣「…でも、ほんとうにあるじさまのいしで、ここからでていってしまったのなら…。」
長曽祢「いや、それはないさ。」
今剣「え？」
俯いてしまった今剣の頭を一撫でし、長曽祢は文机とAの鞄の中を探し始める。
長谷部「おい、貴様っ！主の文机や荷物を勝手に漁るなど…っ！！」
長曽祢の突然の行動に長谷部は怒りで声を震わせるが、長曽祢は気にした様子もなく続ける。
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嗣美 - ふふおさん» コメントありがとうございますっ！長曽祢さんの夢小説少ないですよね。私もそれが悲しくて自分で書いてしまいました。なので、楽しんで頂けて嬉しいですっ！これからも楽しんで頂けるよう頑張りますっ！！ (2017年9月26日 1時) (
レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
ふふお(プロフ) - 長曽祢さんの夢小説は比較的数が少ないので、この小説だけが供給源です！ 楽しみに待ってます！！ (2017年9月25日 23時) (レス) id: 0eff09d945 (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - 「」さん» コメントありがとうございますっ！五つもあるので結構長いと思いますが、それを一日で全て読んでくださるなんて嬉しいですっ！！続きは只今作成中ですので、暫しお待ちを。 (2017年9月17日 19時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
「」 - 今日、この作品を見かけまして一番初めから見てきました！！息をする間もなく見終わる位にパソコンに食いついていましたｗ。続きがとっても気になります！！更新待ってます！ (2017年9月17日 14時) (レス) id: 7f2420204c (このIDを非表示/違反報告)
嗣美 - リズさん» コメント、応援、お褒めの言葉をありがとうございますっ！！いえいえ、そのお言葉が励みになりますから、とても嬉しいですよっ！(*´ω｀*) (2017年8月3日 17時) (レス) id: c02e9c13bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嗣美 | 作成日時：2017年6月18日 20時
