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浮所 「ごめんね…じゃ、移動しよっか」




俯くAちゃんがなんか可愛くて、
頭に置こうと動かした手を止めた。

…ダメだ、こんなことしたら嫌われちゃうかもしれない






よく好きな人の前だと理性が効かないって聞くけど、俺の場合はその逆なのかもしれない。




Aちゃんに嫌われたくなくて、
好きって気持ちをグッと抑えてる。

……これがいつまで続くのか分からないけど









『……えっ、ここに空き教室なんてあったんだ…』


俺らがいつも昼休憩時に過ごしてる理科室の隣の部屋に招き入れると
口をポカーンとさせたAちゃんが小さく言葉を漏らした。








浮所 「ここ、俺らしか知らないから内緒だからね?」



『…入って大丈夫な場所なの…?』




浮所 「うん、大丈夫だよ
ほら、先生から許可も貰ってるし」






そう言いながらこの部屋の鍵を見せると
Aちゃんはほっとした様子を見せた。


…こんなキメて言ったけど、
実際は 天文部の那須が顧問の先生に預けられてるだけなんだけど……





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設定タグ:浮所飛貴 , 那須雄登 , 東京B少年   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:梨 夢 | 作成日時:2018年7月1日 17時

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