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萩原「長旅ご苦労さん!」

萩原さんが花屋にひょこっと現れた。
帰ったなら電話ちょーだいよAちゃん!と髪をわしゃわしゃされた。

萩原「詳しくは知らないが、諸伏ちゃんの必死さで大変そうなのは何となく知ってたよ」

A「今までありがとうございました…」

萩原「お礼なら陣平ちゃんにたくさん言ってよ。お店に毎日立ち寄ってたから」

A「毎日ですか?」

萩原「うん。どうしても爆弾処理とかで帰れない日はあったけどそれ以外は」

立ち寄ってたというより住んでるに近いけどね。
一度寮に戻ってお風呂に入って翌日の準備して花屋で泊まる日々を2年間続けていた。

萩原「めちゃくちゃ守ってたぜ、俺はAの超常連サマだからな!ってな」

だから花も枯らしてたまるかとドライフラワーにしてしまったんだと。

萩原「そんな陣平ちゃんにサプライズって事で何も言わずに来てるから、成功させてくれよな!」

松田さんが毎日ここに…。
上の部屋を見たら私が出ていった2年前のままでただ埃が堪らないように掃除だけされていた。
部屋は使わず花屋のソファで寝ていたの?
疲れ取れないじゃない。


夜21時。

電気を消して彼を待っていると萩原さんの言う通り松田さんが鍵を開けて静かにやってきた。
タバコを吸いながら来たのか外で火を消し吸殻を拾うと確認してゴミ箱に捨てた。

欠伸をしながら暗闇の中キッチン付近に店の電気があるのでソファに上着を投げると真っ先に進んだ。

カチッ。
キッチン明かりが灯る。
冷蔵庫から缶ビールを出して飲みながら片手でスマホに文字を打つ。あっという間に文字を打ち終えると誰かに送信した。


ヴー


私のスマホが数秒後に鳴る。

松田「誰だ」

その声は静かに低く威嚇のように感じた。番犬そのもの。
彼が部屋の明かりも付けた。

松田「……Aか?」

慌ててサングラスをとって一瞬幽霊を見るような目で私を見ると直ぐに臨兵闘者皆陣烈在前…魔除けを唱え始めた。
死んでないけど…しかも夜中にサングラスって。
ツッコミが追いつかない。

A「松田さん」

松田「本当にAなのか?」

ただいまといい切る前に松田さんは遅ぇぞと私の頭を抱き寄せた。

松田「ったく2年も店空けやがって…これでタダ働きかよ」

A「ありがとうございます」

松田「おうよ」

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kne.hrknt (ハル)(プロフ) - ねむさん» コメントありがとうございます!初作品のため、シリーズ全て苗字の設定はしていません💦お名前だけとなっています。今後別の作品では様々な設定をチャレンジする予定ですので今作品はご了承くださいませ。 (2022年9月10日 5時) (レス) @page2 id: d39f522ad8 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - どうやったら苗字を変えられますか…?夢小説の醍醐味は自分の名前にして読めることなので! (2022年9月10日 5時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 29話にも同じ誤字があります。 (2022年6月29日 18時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 24話、RAMじゃなくて、RUMです。 (2022年6月29日 18時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎま(プロフ) - あひる子さん» コメントありがとうございます!嬉しいです!私もヒロが好きです!欲張りなせいで方向性迷子ですがこれからも宇宙のような広い心でよろしくお願い致します! (2022年5月15日 18時) (レス) id: d39f522ad8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2022年5月2日 11時

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