花屋の店主は実は公安警察

25 ページ26

どうやらちょっと遠征になるらしい。
風見さんにサポートをお願いするとして、お店をどうしようか。

松田「店番しろって？？？」

A「半分正解半分違います…」

一晩考えて松田さんに頼むしか思いつかなかった。

松田「警察官は副業禁止だからこればっかりは難しいな」

A「花を見てて欲しいんです、水やり手入れしてやれないから」

仕方ねぇな…と快く受けてくれた。ただし貸しだと。
松田さんには甘えっぱなしね。

萩原｢俺もいるよ！Aちゃん｣

松田「ただし、条件がある！！」

A「条件？」

松田「必ず帰ってこい！」





その晩に私は車を走らせて目的地へ出発した。

今回の任務は疑いのあるコードネームを持つ仲間の家族を人質に情報を聞き出し抹殺すること。
バロン、コンチータ、グラン、パナシェ、ソノワの他7人合計12人。
彼らは日本には居ない。もしかしたらだいぶかかってしまうかもしれないがやるしかない。
ノックリストにも無かったから別の組織のスパイだろう。

A「もう既にホームシックなんて…私ってそんなキャラだったかな」

いや多分あの5人と関わって少し変わったんだ。
松田さんと萩原さんはちゃんと花屋守ってくれそうだな。風見さんには降谷さんと諸伏さんにソロで出てるとは知らせないでと頼んでいるからバレた時は大変そうね。

スマホが鳴る。めちゃくちゃ鳴る。

画面だけ見ると降谷さんからの鬼のようなメールだ。
風見さん…口軽すぎでしょ。組織に向いてないですよ。

そして直ぐに諸伏さんからも。
風見さん！！！！！

飛行機に乗り込んでしまったから後戻りは出来ないよ。
でも、嬉しい。構成員の長い間、こんな気持ちになったことってあった？それだけでも頑張れる。
文章はめちゃくちゃ怒ってるけど。
私は嬉しいですよ。

ピピピピピ

うわ、電話かけてきた…。
集中したいから私は着信拒否をした。




飛行機でやって来たのはヨーロッパ。
ここで活動して潜伏しているのが5人のターゲットだ。
てかヨーロッパって範囲広すぎて吐きそう。

ピピピピピ

A「はい」

＜ベルモット｢着いたかしら？｣＞

A「ええ」

＜ベルモット｢バーボンと動けないはずのスコッチから連絡が来たわ｣＞

A「なんの用でしょう」

＜ベルモット｢ゼクトには荷が重いから我々に代われって｣＞

A「私は彼らより歴長いですし、貴方から教わった素晴らしい技術がありますから」

不要と電話を切った。

26→←24

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す