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深呼吸をして、一先ず気持ちは置いておいて。
握りしめていたスマホに表示させる再登録した元カレの番号。
とっとと出ろよ、と内心毒づきながらコール音を聞く。
MS『はい、もしもし』
「私。今、話せる？」
MS『話の内容によっては電話じゃ受け付けないけどな』
「ねぇ、郵送で送り返したら怒る？」←
MS『今度はコーヒーが入ってるカップ持って待ち伏せすんぞ』←
なんて言うから、思わず笑ってしまう。
彼の良い所はこういうところだったなぁ、と思い出して。
おかげで話しやすくなったし。
「わかった、わかった(笑)いつなら会えそう？」
MS『お、いいね。付き合ってる時もお前からはなかなか誘われなかったもんな』
ちっ、こういうイヤミな奴でもあったわ。←
・・・でもそうかも、彼に対していつも受け身だったから。
って、それは今も変わってない、か。
「はいはい、えっと、今日は遅いから、」
MS『あー、待って、俺も打ち合わせあるから、』
何かで予定を確認しているだろう音を聞きながら私も腕時計を確認すると、そろそろ戻らないといけない時間。
スマホを持ち替えてもう片方の耳にあてて、利き手で休憩室のドアを開ける。
「ごめん、戻らないと。また連絡する」
MS『わかった、カトクする。・・・A、』
「ん？」
MS『ちゃんと見たか、中身』
「あー、うん、見ました。立派なものをすみません」←
MS『うるせぇよ(笑)とにかく、会うまではしっかり考えとけよ』
きっと答えはわかってるはずなのに ‘またな’ とまるでデートの約束をしたかのように電話を切るから、可笑しくなって緩む口元をスマホで隠してオフィスに戻る。
結構ひどい別れ方してるんだけどな、私たち。
何もなかったかのように話しちゃって、何してるんだか。
気を取り直してデスクに座り、書類に目を通し始めればスマホが通知で震えて。
見ればテテから＜今日も遅い？＞のカトク。
いつも通りの内容のはずなのに、今は既読を付けられなくて。
自分の気持ちをスルーしたいと願うように、そのまま画面を裏返しにデスクに置く。
ミンソクとのことも片付いてないのに、テテへの気持ちを自覚せざる負えなくなって。
正直、どうしたらいいのか。
私も、事実も、きっと結果だって変わらないのに。
「はぁ・・・、」
幸せが逃げるんだってとテテが言ったのも、信じた事なかった占いも、
当たってるのかも。
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みあも(プロフ) - こんにちは！クズ元カレと再会したシーンでは思わず泣いてしまいました。テテの包み込む優しさに涙が(;;)本当に素敵で大好きな作品です。この作品に出会えてよかったです。ありがとうございました！ (2021年6月7日 9時) (
レス) id: 2123f5cbc8 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 最高でした。所々、私自身も涙を流してしまいました。。。 感動的で時に少しHな部分もあってすごく楽しめました。ありがとうございました。 (2021年3月30日 17時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
りーりー - 早く結ばれろって毒付いてたけど(すみませーんw)好きな人＝付き合いたい人とは違うって思いました。← (2019年10月5日 7時) (レス) id: 37e0abcb10 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 長くなってしまいましたがこんな素晴らしい作品を読ませていただいて心から感謝します。これからのアウラ様の幸せを願っています！ (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 共感できるし、何より自分も子供好きだからこそ辛い事とかも…そんな寂しさから何となく男の人を求めてしまうのも、軽い関係だけで終わらせたいと思うのも。何だか自分語りみたいになってしまって申し訳ないのですが夜にギャン泣きしてしまうくらいには感動したので (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アウラ
| 作成日時：2017年11月11日 21時
